かんながら

最初に業務連絡です。

１月９日の雲黒斎・阿部敏郎対談と、大和田菜穂ショートサットサンで構成されるイベントの、キャンセル分の最終募集をします。

次回は春に再来日をお願いしていますが、今回はいままで参加したことがない人のために、特別価格でお届けします。

詳細はコチラから。



それでは今日のお話。


人間は足りないところに意識が向かい、すでに満ち足りていることには無自覚になりがちですが、思い返してみると僕の食人生はまことに恵まれていた環境でした。

というのも母が料理を作るのが何より好きで、そのどれもが絶品の味わいだったからです。


浜松はいまや餃子の街として宇都宮を抜く勢いですが、半世紀前はまだ数軒しか餃子の店がありませんでした。

何を隠そう、その中の一店が母がやっていた店です。

市外からもタクシーで買いに来る常連客たちがいたことを覚えています。


餃子で思い出しましたが、時代劇俳優のMKさん（暴れん○将軍）が家に遊びに来たとき、３０個くらい食べたんですよ（笑）


母とは僕が結婚する３９歳までずっと一緒に暮らしていましたが、結婚した智子さんがこれまた料理上手で、この年齢になるまでずっと美味しいものばかり食べてきたことになります。

特に彼女は食材に気を使うタイプなので、僕がいまだに病気知らずなのは彼女のおかげだと思います。

それなのに卵かけご飯が一番好きなんていうのは、バチが当たりますよね。


今日はお約束したお雑煮レシピを彼女に書いてもらいました。

考えてみればこのブログに僕以外が登場するのは初めてですね。

それではバトンタッチします。


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あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。


私は両親が新潟出身ですが、お雑煮は関東風？で育ちました。

澄んだしょうゆベースの鶏ガラスープに、別の鍋で柔らかく煮たお餅を入れ紅白のかまぼこ、鶏のささみ、仕上げに柚子のスライスと三つ葉をちらす。

美味しいのですがお餅が大好きというわけではなかったので、私だけ炊きたての白いご飯を入れたりしていたな～。


阿部から静岡のお雑煮には白菜が入ると聞いた時は驚きました。

ハクサイ？

でもその土地に伝承されてきたお料理は、何かしらの意味や大切に守っている女性の想いがあるわけですから、心が温かくなります。

そこにそれぞれの好みが加わり「自分の味、家庭の味」になっていくんですね。

ですから、我家のお雑煮は、見た目は阿部家風、プラス私の実家の鶏ガラスープが参入し、更にこの四半世紀の間の工夫が詰まっているのです！！


・・・と前書きを大げさにしたくなるほど、実はシンプル、恥ずかしい程簡単！

鶏ガラスープを丁寧にとることだけです。

お正月だけではなく滋養たっぷりですので、これからの寒い季節におすすめです。


白菜のお雑煮

鶏ガラ

醤油

酒

みりん

塩

白菜

切り餅

紅白蒲鉾

三つ葉

柚子スライス

鶏のささ身



作り方

すべて目分量ですので、アバウトです

濃厚な鶏ガラスープをとる

（１時間とろ火でじっくり。鶏の油は普段は多少すくい取りますが、この時は結構残します。お好みで）


スープの味付けは、醤油、酒、みりん、塩

ここで私はショートカット！

昔から市販の出汁つゆを使っています

添加物の少ない良い物を選べば上手に調合されているし、他の調味料を必要に応じて足したりすればいいのでとても便利！

今は「創味のつゆ」が気に入っています。

味付けは少し濃いめに


そこに大量の白菜を大きめに切って入れます。

鍋が白菜でぎゅうぎゅうになる程です。

このお雑煮の作り方のハイライトは、いかに沢山白菜を入れられるかにつきます！

白菜が半分煮えた位のところに、なんと切り餅を投入！

そのまんまです。澄まし汁派で育った私は

「お雑煮のスープが濁ったらいかんでしょう」

と初めて聞いた時は少々複雑な思いでしたが、これが美味しいのなんのって・・・

何ならお餅についている片栗粉かな？それも、そのままで。

ここで最終的な味付けを決めます


白菜から甘さやとろみも出てきて、少し濃いめだったスープも落ち着いています。

味が薄くなった様でしたら、醤油、塩を足すなり、お酒やみりんを足してみてください。


子供達の為にささ身をここで入れています。

お肉が必要のない方は濃厚スープで充分です。


で、お餅を入れた後は、表面がぷくぷくするくらいの火あしで煮ていきます。

阿部は二つのお餅が一つになるくらいに柔らかめが好み。

溶けたお餅でスープも少しまったりとした感じです

器にお餅を入れ、最後に蒲鉾、柚子、三つ葉をちらします


お雑煮としたらこのシンプルさが気に入っていますがシメジや、竹輪など入れて煮込んでも美味しいと思います。


とろけるアツアツのお餅とアツアツの白菜の甘いスープに（気をつけて！）、きっとみなさんから「ほぃひぃ～～」と声が上がることと思います(^o^)／

お試しくださいね。

智子


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これが出来上がりの写真です。


クリックすると拡大します

ちなみにこの写真は娘用のお雑煮で、僕のはもっとお餅がクタクタになるまで煮込んでもらい、スープとお餅の境がわからなくなっています。


美味しいよ～(^^)


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さて、昨日から僕は活動モードに入っています。

年明けの元日の朝に、経験したことがないくらいの不快感が胸のあたりを襲い、何が起きているのかと思いましたが、それが消え去ったあとは身体がすこぶる軽くなりました。

去年ためこんだものが一気に外に出たのだと思います。


今年のテーマは「GIVE」

まだ大したこともしていないのに、そう考えただけで幸福感に浸れる得な性格です（笑）