かんながら

何年も前の話ですが、とある場所で初めて奇跡のコースの内容を知りました。

内容と言っても、レッスン編の一日目だけですから、膨大な情報量を持つ「奇跡のコース」全体から見れば、わずか数千分の一にもなりません。

でもその一行を読んだだけで、この教えが真実であることが分かりました。


そこには、

目にするすべてのものに

「これには何の意味もない」

と言おう、というようなことが書かれていました。


まさに真実です。

このことを言い続けて、実際に何の意味もないことが見えてくれば、その延長上でストーリーが消えます。

ストーリーとは、自分がいまどんな人生を送っていると思っているかの全てですが、それが消えていくのです。


自分が抱えている苦悩のすべては幻想だということを、このようなアプローチで導こうとしている姿勢に共感を持ちました。


僕が幸運だったのは、最初に知ったのが香咲弥須子さんだったこと。

あとになって香咲さんがNYで活躍する先生だったということ知るのですが、あまり時間をかけずに意気投合しました。

その後、僕と円融寺の阿（おか）さんとの対談講演の時、彼女が飛び入り登壇することになって、その時の彼女を見て、「この人ホンモノだ」と確信しました。

ホンモノというのは、真理を体験的に知っていて、それを自分の言葉で話すことができるという意味です。


香咲さんが飛び入りしたこの時の動画は、ZENサンガの会員募集の時に何度かご紹介したから覚えている方もいるでしょう。





奇跡のコースとは、ズバリ、夢から目覚めて「いまここ」に再誕するためのガイド書です。

まさに禅と同じ目的を持っています。


そしてどちらも、目覚めはいま起こるという態度でいます。

しかも両方ともに教義ではなく実践なのです。


後で知るのですが、奇跡のコースを学ぶ西洋人中には、禅に関心を向ける人が多いそうです。


１年前に向禅師と香咲弥須子さんと僕の３人で「禅と奇跡のコース」というトークイベントをしました。

大好評だった理由は、洋の東西で違うアプローチをとりながら、同じ真理に導こうとする共通の思いが伝わったからではないでしょうか。


１２月５日１９時から、「禅と奇跡のコースⅡ」を開催します。

詳細はコチラです。




今夜２１時は瞑想会です。

アドレスはコチラ







  

昨日は「ふかぼりサンガ」というマンスリーの懇談会でした。

ZOOMに集まった同士で自由に話をするのですが、たとえばこのブログで展開しているような話を自分の友人にしても分かってもらえないけれど、サンガでなら話せるという人も少なくありません。

僕はもっぱら小人数に分かれた部屋を回って、皆さんの話を聞く役です。

これが実に面白い。


みなさんの話を聞いていると、どんなメッセージが、どのように伝わっているかが分かります。

理解が深まっているのも分かるし、その一方で言葉に縛られている姿も見えます。

そんな時は、メッセージを伝える役をやらせてもらっている者として、さらなる工夫と慎重さが必要だと感じます。

真実の言葉さえ人を惑わす可能性があるということを忘れないようにしたいです。


言葉を払しょくしたくて、その結果僕が行き着くのは、何もかも全部冗談にしてしまうこと。

正しくあろうとする深刻さを吹き飛ばして、笑いを取りたくなるのです。

最近は冗句の切れ味が落ちましたが、それでも多くの人が笑ってくれて、みんな優しい人ばかりで助けられます。







昨日の最後に話したのは

「他人は幸せそうに見えるけど、実際にはみんな不幸だ！

そう考えれば自分の不幸にも耐えられる」

というもの。


これホントの話。


いままでだって幸せな瞬間より、不幸な時間の方が長かったでしょ。

残念なお知らせですが、それはこれからも同じです。

でも不幸が当たり前だと認めてしまえば、不幸が普通の状態なわけで、もはや不幸は不幸ではありません。


しかも人生を幻想だと見抜けば不幸は消えていきます。

同時に幸せも消えるけどね。

残るのは、ただあるがままの至福。



人生とは不幸（苦悩）を生きること。

全体から分離した個人に、恒久的な幸せなど決して訪れない。

その証拠に幸せな人を見たことないよね。

見た！と言うなら、たまたまその人の機嫌が良かったのだと思います。

たぶん普段は仏頂面。

あはは、この僕がそうです。



昨日、誰かが

「日曜瞑想会の阿部さんを見ていると、凄く幸せそうに見える」

と言うから

「あれはよそ行きの顔で、普段は仏頂面している」

と言ったけど、普段はたぶん仏頂面しています。


(￣д￣)


それを証明するために、今夜の瞑想会は仏頂面でやろうかと。



(￣д￣)




(￣д￣)　めーそーしよー




(￣д￣)　あなたの人生に行ってらっしゃ～い♪



なのに、いざ始まれば自動反応のように笑顔になってしまう。

作っているわけではなく本当に楽しいから。

だから底抜けの笑顔でお迎えするかも。


(≧◇≦)


今夜２１時からのアドレス

https://youtu.be/WhQeaF06uNU



最後に真実の視点から言えば、実際には不幸な人も幸せな人もいなくて、まさにいまどんな思考や感情が湧いているか、ただそれが繰り返されているだけです。

やっているのはあなたじゃない。

すべては、起きていること。



いま何が起きている？


え？あんまり幸せな気分じゃないって？


理由は違えど、みんな同じだよ。

それが全体から分離した自分を生きるということだから。



だからせめてみんなで手を取り合うのだ。


「不幸せ　みんなで生きれば　怖くない」


そしてみんなで、そんな人生という名の物語からおさらばして、時空を超えた「いまここ」にジャンプしよう！







  

起きることが起きる。

それ以外は起きない。


このことを完全に理解していれば、起きたことに対する後悔は消えます。

起きたことに対して、もしかしたらあーなったかもしれない、こーできたかもしれない、などと、絶対にありもしないことを引き合いに出して、くよくよ悩む時間をどれくらい過ごしてきたことでしょう。


起きることが起きる。

それ以外は起きない。


これはシンプルかつ絶対的な真実です。


さてそのように生きていると、起きていることだけが事実になり、いつもいま目の前の事実と向き合うだけで、生きることはとてもシンプルになります。


さらにその上に、

「やっているのは自分じゃない」

ということが分かっていれば、超然としていられます。


このメッセージを、起きたことに対する言い訳にするのではなく、基本的な態度として身に付けるのです。

言い訳とは、まだ他の可能性があったことを前提としていますからね。



起きることが起きる。

それ以外は起きない。


そう言い切ってしまうと楽でしょ(^^)








さて、初めてアイソレーションタンクの話を聞いた瞬間、すでに頭の中にはみんなで活用しているビジョンが浮かんでいました。

もちろん僕が思考を浮かばせたわけではなく、浮いてきたのです。

これは誰でも同じですよね。


そしてすぐに、そのために必要な箱（施設・部屋）を探し始めました。

このような気持ちになったのは、前回書いたように、資金があることを心のどこかで知っていたからだと思います。


時間さえあれば不動産情報を覗いていましたが、たぶん３週間以上はかかったと思います。

本体を設置するリビングとバストイレが一体になって、それ以外の人たちといっさい会うことなく、一人で自由にそのスペースを使えるような物件。

これが意外とない。

しかしいま思うと、探している間、迷いが一切なかったので、すでにタンクを入手することが決まっていたのだと思います。



そしてついに見つけたのが、東京のホテルに泊っていた夜明けの５時。

深夜２時くらいから、いつものように不動産情報とにらめっこしていた時でしたが、思わず、

「あった！」

と叫びました。


後で分かったのは、この物件情報は僕が見つける僅か数時間前の深夜に担当者が掲載したということ。

ですから見つけたのは僕が一番早かったようです。


営業時間を待って、すぐに店に電話すると、現地に来て欲しいとのこと。

予定を変えて、すぐに立川駅前の不動産屋さんに出向きました。


自分が何かに乗っ取られたような状態でことが進んだわけですが、そういう時は天からの援助が雪崩のように起きてきます。

この話をあえて書いているのは、天の力がとても分かりやすい一件だからです。



僕にはこの世にたった一人、内装業者の友人がいます。

もう何十年も会っていませんでしたが、兄弟みたいな関係なので、立川に向かう直前に電話しました。

購買予定物件を見る時の注意点や、チェックポイントを聞きたかったからです。

すると彼の住まいは、この物件から車でわずか１０分くらいだと分かりました。

その日彼には現場の仕事が入っていたのに、時間通りに立川の不動産屋に来てくれて、現場見学も同行してくれて、物件に問題がないことが分かり、すぐにその場で契約しました。


ネットで情報を見つけて購入するまでの時間は８時間。

担当者も、こんなことは初めてだと驚いていました。



やっと完成したこの施設は、わがままをすべて聞いて作業してくれた友人がいたおかげです。

彼がいなければ、何倍もの時間と費用が掛かっていたことでしょう。


どんなに計画を綿密に立てたとしても、上手くいかないものもあります。

反対に、無計画でも最初から決まっていたように、全てがスムーズに展開する時もあります。


後者が、いわゆる天の仕事だと思っています。


ワクワクすることをやりなさいという言葉がありますが、まさにワクワクしていたのは間違いない。

でもワクワクすることを心掛けたのではありません。

そのような流れがやってきたのです。


引き寄せの法則が言っていることの多くは、実際に引き寄せている時に表れている状態であって、それを真似て同じ行動をしても上手くいかないと思います。


いかに天の声と共に生きるか。

これが秘訣です。




今夜は瞑想会。

アドレスはこちらです。

https://youtu.be/23HIdTc682c


















  

誰の人生もそれぞれのタイミングで動かされていて、人間の理解を超えた何らかの流れの中で我々は生かされています。

人生を振り返ってみれば、不思議な偶然の一致や、見えない力からの援助としか思えないことなど、そんなエピソードを持っている人もいるのではないでしょうか。


今日は最近起きている阿部のストーリーをお話しします。

このブログに書き残した「かんながら月光編」もそうでしたが、時と共に記憶が薄れてしまう前に書いておいた方がいいように思うからです。



天河神社裏からの近影


天河の庵に居を構えたのは２年半前。

それまではリトリートやイベントの度ごとに来ていたのですが、ある時宮司の柿坂神酒之祐さん（現・名誉宮司）が、いきなり一軒家を指さして

「あの家、阿部さんにどうかにゃ」

と言いました。

それまでは民宿にお世話になっていたのですが、そういうことならと入手させて頂きました。


いったん長期滞在してみたら僕にとっては天国そのもので、土地の波動はズバ抜けているし、いたるところに命が満ちていて、何もないけれど全部ある。

そのまま拠点を天河に移しました。


皮肉なことに、ちょうどコロナ禍が始まったこともあり、天河に暮らすようになってから一度もリトリートは開いていません。

そこで僕がいようといまいと、天河神社にお参りに来た人たちが自由に瞑想できる施設があればと思いました。


もとより欲しいものもなく、美食家でもなく、贅沢をしたいわけでもないので、税金を払った後のお金は毎年そのままプールされています。

それをすべて天河神社のために使う気でいたので資金はありました。


瞑想施設建設を決めてからは、事あるごとにその構想を分かち合ってきました。

天河神社の本殿を建てた宮大工の棟梁に設計図を書いてもらったり、建築資材に使う低温乾燥杉についていろいろ調べたり、粛々と準備を重ねていました。


それがある日・・・！！！

なんとある日突然、施設は必要ないのではと思ったのです。

一瞬にして何かの夢から覚めたような感じでした。


いくら瞑想場があっても、関心がない人はやらないだろうし、関心がある人は僕がやってきたように拝殿で胡床を借りて坐ることもできるし、禊殿の玉砂利でも可能です。

瞑想施設を作って神社に寄進するという発想自体がヒロイズムであり、自分の発表にすぎないのではと思いました。


いきなり心が変わってしまったのです。

さてどうしよう。


昔の自分なら、一度口にしたことを翻すのは男らしくないとか、信用に関わるとかの理由で、気が変わった後もそのまま突き進んだかもしれません。

いまは歳のせいか、それとも面の皮が厚くなったのか、はたまた正直になったのか、躊躇なく心変わりを皆さんに伝えることができました。

そして用意したお金は、残り少ない人生の享楽に使い切ると告白しました（笑）


いま思えばこれが、次の展開に繋がっていきます。

人生は不思議です。



続きは次回。








  

「真・かんながら」の付録動画の中に、平成元年の天河神社遷宮祭の映像が出てきます。

あれは龍村仁監督が「地球交響曲」（ガイアシンフォニー）という映画を撮り始めたころの最初の映像です。

結局は「天河交響曲」という短編に収められ、今回それを龍村さんからお借りして付録動画に入れさせてもらいました。


映画「地球交響曲」については、平成元年に龍村さんから第一番の企画書を見せてもらいましたが、そこには、これからの時代は一人一人が「個別意識」から「全体意識」へとシフトすることが求められると書かれていました。

まさに我が意を得たりで、僕も将来はそんな活動に携わることになるという予感を持ちました。

３３年経った今、多くの人たちの意識のシフトに関わらせてもらい充実した日々を過ごしています。





さて、沖縄の皆さんにご案内ですが、１１月１３日（日）に、那覇で地球交響曲第九番の上映会があります。

奥様の龍村ゆかりさんも講演されるそうなので、どうぞお出かけください。

詳細はコチラから



今夜は日曜瞑想会です。

https://youtu.be/yKkw0TektLY







  

いまから書くことは言葉にするのが難しく、したがって解りにくいかもしれませんが、流し読みするのではなく時間があるときにゆっくり読んでみて下さい。


この現象世界というものは、純粋意識が映し出した幻想だと気づいたとき、その現象世界に主人公として登場する「自分」という存在も幻想だったと気づきます。

対象が消えれば主体も消える。

この気づきが、見せかけの人生で起きる最大の恩恵となります。

あらゆる苦悩も、罪悪感も、劣等感も、不安も、怖れも、すべてがたちどころに消え去るからです。


もしこのことを知らなかったとしたら、この阿部という現象もいまだに自己を高めるために奮闘していたことでしょう。

自分自身の至らない点や、思うように展開しない現実に対して、罪悪感や無力感を感じていたかもしれません。

それもこれも「私という個人が存在する」という誤解が作り出したものです。



朝起きた直後すぐに活動に入る前に、まずは「ただ在る」という感覚を持とうとすると、ここで言っていることの意味を理解できるはずです。

注意深く観察すると、目が覚めて起きた直後はまだ思考が完全には機能していません。

そのときがチャンスです。


あらゆることは、認識という作用によって顕現化しています。

認識しなければ、何一つ存在していません。

この宇宙でさえ、あなたの認識によって存在しているのです。

宇宙があるおかげであなたが存在しますが、真理の視点から言えば、あなたがいるおかげで宇宙が存在します。

あなたが万物の創造者なのです。


この場合の「あなた」とは、個人としてのあなたではなく、純粋意識としてのあなたです。

それが万物を作り出す源であり、実際にはそれしか存在していません。

その純粋意識としてのあなたが、全体とか神とか呼ばれるものです。





朝、目が覚めた瞬間、この話を思い出してください。

自分が誰であるか、ここがどこであるかを認識する前のわずかな時間です。

そのとき「ただ在る」という感覚を持つことができます。

その「ただ在る」存在が、本当のあなたです。


そこから万物が、認識という形で生じ外側に投影されます。

投影された現実は幻であり、「ただ在る」純粋意識が実体です。

そしてこの両者は同時に起きています。

それを空即是色と言います。


このことさえ知っていれば、投影された現実に巻き込まれることが減っていきます。

たとえ巻き込まれても一時的なものになります。



事実を端的に伝えようとすると理屈っぽくなってしまいますが、ここに書いたことを理解できたら、あなたの夢の人生は煙のように消えていきます。

その後に残るのが、最初からあなたに与えられていた喜びであり祝福です。


それはいまもそうなのですが、投影された世界の中を生きると、その不完全な状態に巻き込まれてしまい、それを解決するのが人生の目的になってしまいます。

よりよい明日のために生きだし、結局はどこにも行き着かずに、やがて肉体の活動が終焉するのです。

これが夢の人生の宿命です。


人生とは、より良くしていくためにあるものではなく、人生そのものが幻想だと見抜くためにあります。


いつも同じ話になってしまいますが、今日も伝えたいのはこれだけです。