2008年04月15日

チベットと沖縄

昨日見た昼のニュースワイドショーで、チベット問題を取り上げていました。


ダライラマ14世が先代の転生者として認められるまでの経緯。

ダライラマが亡命した理由。

ひとつの民族が抹殺されようとしている現状。

本物のパンチェンラマ11世の重要性。


手前味噌ですが、ずっとここで取り上げてきた問題のポイントは、間違いではなかったようです。



見ていて物足りなさは残りましたが、ひと月前に同じ番組で、チベット騒乱の原因をチベット鉄道開通による貧富格差の拡大だとしていたことを考えると、ずいぶんと正確な情報を流すようになったと思いました。


チベットと沖縄



僕はテレビや新聞が、あまりチベット問題に踏み込まないのは、ある種の陰謀だと思っていましたが、もしかしたら単なる怠慢なのかもしれません。

民族が不当に弾圧され、虐殺や拷問がまかり通り、その文化が抹殺されようとしている現状は国際社会の脅威であり、絶対に許してはいけない問題なのに、意外と日本メディアの関心が薄いのです。



その原因は、メディアを担う人だけでなく、日本国民全体が、民族的誇りをすっかり奪われてしまったからではないでしょうか。



戦勝国のアメリカに魂までも抜き取られ、その隙間に反日教育が叩き込まれて民族意識が希薄になった結果、他国の民族の危機に対して、あまり大きな関心を持たなくなってしまったのだと思います。





せめてここ沖縄の人たちには、大きな声をあげてほしいと思います。

というのも、僕は沖縄とチベットにいくつもの共通点を見るからです。



大国に囲まれて生き残りに苦心した歴史。

武器を好まずに平和外交を心がける姿勢。

宗教感覚や霊的資質が日常生活の中に育まれていること。

温和で優しい気質。

自分たちの伝統文化を愛し頑なに守ってきた姿勢。

どんな苦境の中でも笑顔を絶やさない国民性。




その他にもたくさんあって、チベット人が沖縄に来ると、自分の国に帰ってきたようなムードを感じるそうです。


その同胞がここまで苦しんでいるとき、いまこそ「沖縄から世界へ」というスローガンのもと、無策な日本政府を超えて一致団結して抗議の声を上げる時だと思うのです。


その時、沖縄が抱える不当な問題の数々も、多くの人の意識に訴えることができるのではないでしょうか。




僕も微力ながら、ここ沖縄から声を上げていきたいと思っています。





今朝は違う内容の記事を書いていたのですが、いまひとつ気乗りがしなくなって、こちらの記事を書き始めました。



いまチベットで起きていることの重要さを、もっともっと認識してほしいと思います。


この問題は、人類が人類としてどう生きていくのかという、基本的な問題だと思うのです。






チベット問題が風化しないように、これからも注目していきます。

賛同してくれる人は押してください。

チベットと沖縄   チベットと沖縄



Posted by Toshiro Abe at 08:15│Comments(12)チベット問題
この記事へのコメント
>この問題は、人類が人類としてどう生きていくのかという、基本的な問題だと思うのです。

↑まったくその通りだと思います。

この時代に、この沖縄で生まれ育ったこと。
「中城で、とても良いセミナーを開いている人がいるらしい」と、噂で聞いたことがあったこと。
1年後、真理に関心を持ち始め、偶然、阿部さんのブログを見つけたこと。
そして、このチベット問題に、阿部さんのブログを通して触れたこと。
今思えば、見えない力に、ここまで導かれていると思います。

私の友人・知人には、チベット問題のことを、何も知らない方が多数います。
話題にすら上がりません(; ;)。
微力ではありますが、私の周りの方たちにも知ってもらいたいと思うので、出来る限り、伝えたいと思います。
今、私に出来ることを、やっていきたいと思います。
そして、「人」として、私自身、どう生きたいのか・・・「生き方」について、もっと自分に問いたいと思います。
Posted by まあるママ at 2008年04月15日 08:52
大乗寺

チベットの旗がズラ~~~っと並んでました。
Posted by ルン♪ at 2008年04月15日 09:36
昨晩はラジオでメッセージをよんでくだり、ありがとうございました。

国家は国益を優先させるものです。国家には国家の体面があるので中国は

自らの非を認めることは簡単にしませんが、チベット問題の本質を知ることは

マスメディアばかりでなく、阿部さんがブログで発信することで多くの人に知

れると思います、頑張ってください。

沖縄だって、ちょっと歴史を勉強すれば、明治政府に併合されたと分かるは

ず。もちろん、民族的に同一であるという学説もありますがね。
Posted by スナックふれあい at 2008年04月15日 11:37
■署名して世界に意志表示■(ドイツの有志が立ち上げました)
2008 For The People Of TIBET
http://www.for-the-people-of-tibet.net/
(ページを開くと音楽が流れ、しばらくすると下の方に記入欄が出てきます)

「世界の人々は彼等の宗教・国そして己々の人生を略奪された時、その事実に目を逸らすべきではありません。チベットの潔白・弾圧されている人々の為に・その名にかけて、私達は此処に署名いたします。」…という内容です。

サイトについての詳しい情報は画面下の表示タグよりアクセスして下さい。
※サイトの信憑性については自己判断でお願いします。過去の投稿から名前はHNでもよいようです。

★自由にコピペして下さい
現時点で世界各国より一万七千人以上の署名が寄せられています。是非【JAPAN】からも宜しく!
Posted by ゆかり at 2008年04月15日 12:19
他民族に関する関心どころか、自国への関心すら希薄ですよね。
かくいう自分も最近まではそういった意識が皆無といっていいほどでした。
非常事態に陥ったとしても、しばらくはぼー..として傍観している、ということが起こりかねず、その後はカリスマ性のある指導者とかの言いなりになりそう、と感じます。
Posted by かよ at 2008年04月15日 12:32
えー「人類進歩の最終到達点!、とはいったい、なんぞや、・・・」

   「生産性、利便性、経済性の行く着くところまできたら、・・」
   「国や、人、・・環境やらへの破壊活動が始まった感が、・・・」

   「先進国の国益重視、軍事費拡大による他国への威圧、・・」
   「脇目ふらずの資源獲得競争、兵器産業の暗躍、人種問題、・・」

   「メンタル面ないがしろの、物質面重視の豊かさのその先のさき、・・」

   「人はながれて、どこまで行くのやら、・・その行く着く先には・・・」

             「いったい、なにが待っているのでしょうか?・・・」
Posted by いわし雲。 at 2008年04月15日 16:04
はじめて、コメントさせていただきます!
いつもいつも、とても勉強になります。

>その原因は、メディアを担う人だけでなく、日本国民全体が、民族的誇りをすっかり奪われてしまったからではないでしょうか。

というところが先日見た「チベットチベット」という映画と私の中でリンクしました。。

「チベットチベット」
http://www.tibettibet.jp/

ご存じかも知れませんが、
チベット問題をとてもわかりやすく表現した
ドキュメンタリー映画です。
在日コリアン3世の監督が、祖父母の言う
「民族の誇り」とか「民族性」に疑問を持って、
あてのない世界旅行に出ていろんな経緯があり
チベットにたどり着いたそうです。
(私の下手な説明より、紹介文をよんでいただいた方が良いですね。。。)

民族の誇りなんて考えたことも無かった私にはその響きがすごく衝撃的でした。
そして考えてみてもよく分からないのです。
なんでだろー、って思ってたところに今朝の一文!
あ、そうなのかも。って妙に納得しました。
Posted by tommy at 2008年04月15日 17:45
私も声をあげていきたいと思います。
知識を深めて、自分の意見を持ち、そして声にしようと決めました。冷静に(私はすぐ熱くなるもんで...)微力でも、ひとつに繋がると信じて声にしたいと思います。この一ヶ月、いろいろな気づきと学びがありました。 阿部さんのブログには本当に感謝です。
Posted by moku at 2008年04月16日 10:55
いつもありがとうございます。
長野での聖火リレーを中止することができなくても、出発地点を変えてもらえないかと思い、善光寺に意見の葉書を郵送しました。
分からないことばかりだけど、阿部さんのブログはじめいろいろなものを見て、自分で考えていきたいです。
Posted by 臆病ながまくん at 2008年04月16日 17:28
チベット問題にはあな他様の意見が強すぎて何もいえませんでしたが
本来のチベットの大族は7歳の御所だと思って下ります。
その御所はたしか確実に自分の任務を果たし殺害されたものだと思います。
民を愛しすべての自然を愛しそして人を愛したその大御所の眠るとこは
どこかと思うこのごろです。
人は死してどこへいくのでしょうか
夢見る人間より
Posted by かばちゃん at 2009年09月01日 00:59
犯罪国家・中国は尖閣諸島を飛び越えて既に沖縄本島を狙っていると言われています。
●http://www.youtube.com/watch?v=ViemRUAiGtY
YouTube内の『沖縄本島では「弾を撃たない戦争」が既に始まっている!【惠隆之介】 YouTube』
という動画です。
日本は本当に危機的な状況なんだと思います。みんなで情報の拡散を頑張っていきましょうね!
Posted by カツドン at 2013年08月18日 10:22
昔のあべさーん 笑

わたしも
チベットと沖縄に共通のものを感じているよ

中国ね

日本のマスメディア
NHK, 沖縄の新聞、朝日新聞など

真実とかけ離れたことを
日本国民にすり込もうとしているとは
よく聞きますね

わたし
意外と
そういうことも興味あるの
Posted by あべさーん at 2016年10月18日 05:25
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