2007年08月23日

告白 その後

告白 その後


昨夜、浜松から2人の友人が訪ねてきてくれて、深夜まで母家で盛り上がっていた。

そしたら智子さんが、先日店に入ってきた男との立ち回りの話をしだした。


友人の一人である井上さんは、若い頃は数百人の族(暴走族)を束ねる頭で、今は数百人の社員を抱える実業家だ。

その手の話は腹を抱えて笑ってくれる。

阿部さんもあいかわらず何も変わっていないって話の後で、智子さんが隣の店に謝りに行こうと言いだした。


というのも、店に入ってきた男を表に出した後、どうやら僕のブチ切れはかなりのものだったらしく、身の危険を感じたその男が隣の店に逃げ込んだのだ。


それを追いかけて行って、その店の中で再び無茶苦茶にやってしまったわけだが、その間中、店のご主人は「許してやってくださいよ」って何度も僕に言っていた。


考えてみればずいぶんご迷惑をかけたので、「じゃ、謝ってくるから」って母家を出たら、井上さん達が僕の後を付いて来た。



ちょっと気まずかったが、店に入ると、なんと!・・・・・カウンターにあの夜のあの男が!!!びっくり!


僕も身体は大柄だが、僕以上に恰幅のある体格で、目つきや風貌はや○ざのような男なので、一目で彼と分かった。
(実は最初は彼を本物のや○ざだと思っていた)



彼は僕たちを見て一瞬驚いたようだったが、すぐに鋭い目つきで睨み返してきた。


僕も、またよりによって何で?って思ったんだけど、すぐさま彼の隣に座って、

「あの時は申しわけありませんでした」

って謝ったんだ。


そしたら彼の鋭い目つきが急に優しい目つきに変わって、無言で手を差し出してきた。

そうやって握手した瞬間、ものすごく爽快な気分が身体全体を包んだ。



彼は彼で、あの日の事を店のご主人に謝ろうと来店していたらしい。


時間は夜中の12時過ぎ・・・こんなことってあるんだね。

起きる出来事のタイミングって凄い!



さて、同行してくれた井上さんが「ウチの兄貴はあいかわらずやんちゃで・・・」ってその男に話しかけ、実に気さくに場を笑いの渦に巻き込んでくれて、気まずいムードがいっぺんに明るくなった。

井上さんはいつも誰に対しても開けっぴろげな性格で、横で見ていてさすがだなって感心した。


その彼こそが何を隠そう「いまここ塾」の命名者で、向和尚と僕を引き立ててくれた浜松の経済人だ。


昨夜も彼がいてくれなかったら、あそこまで打ち解けたムードにはならなかっただろう。

いつもここ一番というときに助けてくれるんだ。




さてその男、いやその男性は、一足先に店を出て行ったのだが、帰りがけに独り言のように「あー、いい夜だった」と呟いていた。



なんだか嬉しくなってこうして記事に書いているんだけど、最近物事の展開がすごく速くなっているような気がする。

思い立ったらすぐ行動するのは、ちょっと勇気もいるけど大切な事だって改めて思った。



いい歳をしてブチ切れる自分の性格は、まさに人間的な未熟さの現れだけど、でも頭にきたときに怒らないで、いつ怒るんだって思っているのも事実だ。


偉そうにここで人の道を説いているが、僕が体感した存在の真実が、いまだ人格に反映していないことだけは事実だ。



ちょうど今朝、向和尚が<随(かんながら)神>に文章を寄稿してくれて、慈悲と利他を生きた祖師たちのことに触れていた。

まったくなんてタイミングだ。



修業が足りないなって心底思う、夏の日の朝です。







Posted by Toshiro Abe at 10:17│Comments(1)戯言(たわごと)
この記事へのコメント
もーーーぉ( ´艸`)阿部さんおもしろーーい。

私も怒った時とか、何パターンか考えたいなぁ。おもしろく怒りたいなぁ。


最近思いついたのが、
もし、誰かがマインドの渦中にいて、ズゥゥゥンと気が重くなっていたら、思いっきり脇っ腹をコチョコチョしてさしあげようかな、と思ってます。

すぐ"いまここ"に戻れそうでしょ?

…時と場合と人にもよりますね…


あと、自分がマインドの渦中にいる時は、あの音楽を頭のなかで流します。
ドリフの生放送の、場面転換のときに流れる音楽。わかりますかね、舞台の上でセットが回り出すときに流れる、あのガチャガチャした音楽。

トホホな笑いがやってきます。


また面白いの思いつかないかなーー♪
Posted by sai at 2010年08月13日 22:16
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