2007年03月28日
常楽我浄 8
おはよう。
9時間も爆睡してしまったけど、気分は爽快!
さて今日は「常楽我浄」の最後の一文字、「浄」を見ていこう。
地上の目線から見た時の「常楽我浄」と、宇宙の目線で見たときの「常楽我浄」
これを学ぶのは、自分の普段の人生と、彼方なる自分を理解するのに役立つよ。
約15年間にわたり、多くの人たちの悩みや苦しみと出会い、その苦しみが少しでもなくなるようにと様々な話やレッスンを提供してきた。
ちょっと話がハードになるけれど、その中に、幼少の頃、心無い周囲の大人によって性的いたずらをされた女性たちが少なからずいた。
その経験がその人自身やその人の人生に与えた影響は想像以上に大きい。
しかもそのような出来事を親にも誰にも言えず、ずっと一人で苦しんできた人たちも多く、そのような事件は表面化するのは一部で、僕の経験から言うと実際にはかなりの数にのぼるのではと思う。
そんな人たちに必ず伝えてきたのは
「あなたのせいじゃないし、あなたは少しも穢れていない」
そしてその言葉は気休めじゃなく、事実だ。
もちろんそう言われてもすぐに傷が癒えるわけじゃない。
でも何度でも繰り返し伝えよう。
「あなたのせいじゃないし、あなたは少しも穢れていない」
僕たちの本質は現象界とは違う次元に存在し、それは起きた出来事に影響されることは無いんだ。
それを理解するのにも大空の話は役に立つ。
僕らの人生には雷のように心を引き裂く出来事や、嵐や、雨や、様々な受け容れがたい出来事が起きていく。
そのたびに僕らは傷つき悩み、恨みや怒りや嫉妬のような感情を溜め込んでいく。
その感情が内側に向かえば、罪悪感や自己嫌悪となる。
いつしか素直な気持ちは失われ、自分が自分ではなくなり、さらにはそんな自分を責めたり罰したりするので悪循環に陥ってしまう。
しかし何十年間も否定的などす黒い雲に覆われていようと、空を引き裂くような稲妻が何度訪れようと、その背後に存在する「大空」は決して影響される事はない。
雲や雷が大空に影響を与える事はできないんだ。
大空はどこまでも純粋無垢に、その姿を変えることなく存在し続けている。
それが僕らの本質だよ。
自分がどんなに不純で汚れてしまったと思っても、それは表面的な感覚に過ぎなくて、本当の僕たちはいっさい穢れを知らない清らかな存在だ。
それが「浄」の意味するところ。
それは垢にまぎれたこともなく、したがって浄化の必要もない。
それを般若心経では不垢不浄(ふーくーふーじょう)と表している。
だから何度でも自分自身に言ってあげよう。
「本当の自分はいつもいまここで光り輝いている」って。
雲がそれを見えなくしているだけで、見えなくたって大空が消えたわけじゃないから。
だから「大丈夫」なんだよ。
宇宙の目線から見た「常楽我浄」
うまく伝わったかな。
ちなみに地上目線の「常楽我浄」を四顛倒(してんどう)と呼んだのに対して、宇宙の目線のそれを四徳(しとく)と呼ぶんだ。
同じ言葉が「過ち」にもなれば「徳」にもなる。
延命十句観音経の中に出てくる「常楽我浄」は四徳のそれだよ。
さてこの経文の説明も佳境に入ってきたね。
この後はそれほど難しくないから、すでに多くを理解したことになるよ。
最後まで読んでくれてありがとう。
Posted by Toshiro Abe at 09:45│Comments(5)
│延命十句観音経
この記事へのコメント
おはようございます
汚れてるんじゃなくて雲が邪魔してるんですね
またひとつ心が楽になりました
阿部さん、ありがとうございます
汚れてるんじゃなくて雲が邪魔してるんですね
またひとつ心が楽になりました
阿部さん、ありがとうございます
Posted by ベル at 2007年03月28日 09:48
ありがとうございます☆
今日もプッシュ☆プッシュ☆
φ(.. )
今日もプッシュ☆プッシュ☆
φ(.. )
Posted by 鬼 at 2007年03月28日 10:31
ありがとうございます!
Posted by 423 at 2013年11月15日 18:21
大空 空気 常に変わらないほうが本質なんですね。
見えないものが本質なんだ。
みんながブッダ4回
今日でこの記事も二回目ですがやっと気づけた。ありがとうございます。
見えないものが本質なんだ。
みんながブッダ4回
今日でこの記事も二回目ですがやっと気づけた。ありがとうございます。
Posted by 尚 at 2016年09月12日 18:46
心無い周囲の大人によって性的いたずらをされた女性たちが少なからずいた
そうゆう人が存在している事を知っています。
この事がのちの人生にどれ程の影を落とす重大さを認識するべきだと思う。深い闇から這い上がれなくなっている人もいる。
見えない所で多数存在してるはず。
それで、傷付いた人が早く阿部さんのブログに繋がってほしいと願うばかり。
そうゆう人が存在している事を知っています。
この事がのちの人生にどれ程の影を落とす重大さを認識するべきだと思う。深い闇から這い上がれなくなっている人もいる。
見えない所で多数存在してるはず。
それで、傷付いた人が早く阿部さんのブログに繋がってほしいと願うばかり。
Posted by 波平 at 2017年04月12日 17:04
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