2007年02月27日

偉大なる気づき

偉大なる気づき


やっぱり「いまここ塾」で好き勝手に喋らせてもらうと、大切な何かを思い出す。



若い頃、僕は誰のことも信じられなかった。

どんなに経験を積んだ人の話も鵜呑みにしたことはなく、いつも心のどこかで疑っていた。


そうやって人を疑っている自分自身を疑ることは決してしなかった。


自分の傲慢さと愚かさに初めて気が付いたのは、ずいぶんと年齢がいってからのことだ。





ある時、インドの著名なマスターのもとに、その国の大臣が訪問した。

何かためになる教えを授かろうとしてのことだ。


教えを乞う大臣にマスターは言った。


「そなたへ特別に教えを授けよう。まずは外に出て、よろしいと言うまで空を見上げていなさい。」



大臣は外にでて空を見上げた。


その日は雨が降っていて、その雨足が容赦なく彼の顔を叩きつけた。




5分くらいそのままの状態で頑張っていると、さすがにやっていることがバカバカしくい思えてきた。



やっと「よろしい」の声がかかった。



マスターは尋ねた。

「どうじゃ、何か気づきはあったか」



「どうもこうもない!雨が顔に当たって、自分が馬鹿に見えましたよ」




「ほらみろ。たった5分で偉大な気づきだとは思わんか」





わかる?

この大臣は僕らの象徴だよ。



そして僕らは自分の馬鹿さに気が付いていないときてる。



自分が馬鹿だと気づくのは偉大なる気づきだよね。


そして謙虚さが訪れ、教えが初めて身になっていく。



それまでは、自分のワクの中から何でもかんでも判断してわかったつもりになっているだけさ。





それじゃ、また明日。






Posted by Toshiro Abe at 22:32│Comments(1)心のメッセージ
この記事へのコメント
阿部さんこんにちは。



今日、天河神社へ行ってきました。2人で行く予定が色々な偶然が重なり4人で車で行きました。



1人はブラジルからの留学生で、日本で舞台をするかブラジルに帰るか迷ってました。彼はブラジルで神楽や和太鼓など日本の芸術を学んできた日本とブラジルのハーフの友達です。



もう1人は将来への不安と舞台が好きな気持ちでこれからどうするか迷っていました。



僕と主宰の親友はこの団体でやっていきたいという覚悟があり、来年4回生ということもあり本気でした。



本音で話をしながら大阪を出発し、わいわいと盛り上がりながら向かっていました。しかし天気は雪模様、パラパラとみぞれが降ってきたり晴れたりの繰り返しでした。



天河神社はたどり着けないことがあるとの噂を聞き不安もありましたが、僕はどうしても行きたかったです。実はかんながらが前日の夜に届き朝までに一気に読んでしまいました。



そんな胸の高鳴りを感じつつ、長いトンネルを2つ抜けると、真っ白にしんしんと降る雪が出迎えました。雰囲気も明らかに変わりまるで違う世界に来たようでした。



ノーマルタイヤなので引き返そうか迷いましたが、エンジンブレーキなどを使って慎重に降りました。



そしてなんとか天河神社の駐車場に着きました。



山の中にぽつりとある秘境のようなその場所は、吉野山や大峰山や洞川より優しい雰囲気を感じさせました。



この時期は1番お参りが少ないそうで他の参拝者の方はおられず自分達だけで、本当にトトロのような後ろ姿の宮司さんがおられました。



5つの社殿の前の天石が気になりずっと見つめていました。何か惹きつける、何かエネルギーを感じました。



本殿に入ると、そこには能舞台がありそして上に続く階段…五十鈴の前にはホットカーペットが敷かれていて、そこに立ちお賽銭を入れて僕は自分達の活動の報告と世界平和への願いを祈りました。



自分達の団体が日本文化も取り入れ、演劇や踊りのジャンルを超えた新しい総合舞台として日本から世界平和への架け橋となってほしい。見守っていてほしいと祈りました。



気がつくと友達が能舞台に上がろうとしていた。下手前の階段の前のガードがなく舞台にはホットカーペットが敷かれていました。上手前はガードがありました。



上がって良かったのか、今となっては過ぎたことですが、僕達は上がっていいのだと解釈してしまい上がりました。もし失礼なことをしたのなら本当にすみません。



舞台から見る景色はすごくて、いつかここで踊りたいと主宰の親友は言っていました。舞台上の僕を見て親友はすごく小さく見えると言いました。まだまだやなと鼻で笑われました笑 いまここしか存在しないとしても、やはりもっと舞台人として成長したいと思います。



そして五十鈴の上に上がる階段のガードもありませんでした。立ち入り禁止の標識もなく、階段の中間にも1番上にもホットカーペットがありました。



また上がっていいのだと解釈してしまった僕達は恐る恐る階段を上がりました。上には立派な鏡があり、ホットカーペットの上に並んだ4人は座って目を閉じました。



4人それぞれが別々のことを感じていて、僕は優しさ、包容、ありのままでいいんですと祝福されているような、そんな波動に包まれて時が止まったような感覚を感じていました。ずっと居たかった。ずっと目を瞑ってあそこに居たかった。帰って来た今も夢のような天河の景色が鮮明に残っています。



南北朝跡地や大樹のいちょうや六角石も見た僕達は温泉に入ろうか迷っていました。すると突然尋常じゃないレベルの雪が降り出し積もり始めました。



実は僕達が天河に着くと奇跡的に雪が止み晴れたんです。ですが今こうして吹雪になっている、帰れなくなる…そう思いすぐに車に向かいゆっくりと走らせました。なんとかトンネルまで行き2つのトンネルを抜けると雪は治っていました。



夢のような、不思議な場所に行っていたような変な気持ちです。でも何故か寒いのに首がずっと熱かった。でも確かにここには買った御守りがある、現実だったんだと思った。



絶対また行きたいと、思わずにはいれませんでした。ご縁に感謝です。



実は講演で阿部さんに感動について質問をした時、どんどん落ちていく自分を指摘されびっくりしました。確かにそういう自分がいます。



そしてクリエイターの香りがする、才能なんてものはなくて、才能とは好きなことを貫くことだという言葉は今も胸に残っています。



自分に自信がなかった僕はそんな言葉が本当に嬉しかったです。



癒しの波動を観客と共有出来るような人間で居たいと、そんな舞台をやりたいんだと今日改めて思いました。



ジョンレノンはイマジンを歌って殺されたけど、僕もそれでも平和を信じたい。歴史は繰り返すけど時代は変わると信じたい。人は学ぶ生き物だから。



長々とすみません。自己満足かもしれませんが、思ってることをアウトプットしたかったのかもしれません。もし読んで頂けたのなら幸いです。



もしご縁がありまたお逢いすることがあれば、よろしくお願い致します。



長文失礼しました。
Posted by 康平 at 2017年01月14日 00:27
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。