2007年11月12日

母親に対する瞑想

母親に対する瞑想


このブログは近い将来にアセンション(地球規模の次元上昇)が起こるということを前提に書いています。

正直言うと、本当に起きるのか起きないのかの確信はありません。



でも起きることを前提にすれば、毎日をなんとなく生きているよりも、自分を見つめなおす真剣さが増すように思うので、あえてその立場をとっています。


もし本当に起きるとしたら、準備をしておくのに越したことはないしね。


アセンションと言っても、それは魂の進化ではなく、我々の本来の姿に戻っていくことです。



それは禅のアプローチにも共通する点があります。

禅の「悟り」も、本来の自己の本質に帰ることだからです。



アセンションのために必要なのは、高い資質を得たり、洗練された人格を身につけたりすることではなく、本来持っている宝を見えなくしている心の曇りを取り除いていく作業です。



そのひとつが、根源的ストレスである、親に対する感情のこだわりなのです。




昨日の話をまとめてみましょう。


僕たちは幼い頃、親に完璧さを求めていました。

無限の叡智からやってきた僕たちは、生まれながらにして完璧とは何かを知っていたのです。

完璧さとは、究極的には「愛」のことです。



しかし地上の親は、一人の人間であり、多くの欠点を携えています。

いつも無条件の愛を与えることはできませんでした。


その失望と苛立ちが、子供の心にさまざまな障害をもたらします。


大人になったいま、自分の親を「親」としてではなく、あたりまえの一人の人間として認め、受け入れることができれば、心の深層に巣食ったトラウマは解消されます。




そのために僕は、簡単なイメージ瞑想を奨励してきました。



今日はその内容を紹介しましょう。






イメージ瞑想とは、坐禅のように心を無にする瞑想ではなく、反対に特定のイメージを心の中に描いていく瞑想です。


最近スポーツ選手がやっているイメージトレーニングとよく似ています。




まずは一人きりになれる時間と場所を用意してください。


そして楽な姿勢で坐ったら、目を閉じて体の力を抜いてリラックスします。


そのときに背筋を伸ばすことをお勧めします。

集中力が高まるからです。



次に呼吸を整えます。


鼻からゆっくり息を吸って、体いっぱいに吸ったらいったん止めます。

息を吐くときは、時間をかけてできる限りゆっくりと吐き出していきます。

全部吐ききったらまた一旦止めて、その反動でツーっと吸い込みます。


これは坐禅の調息(ちょうそく)というテクニックです。



そんな深呼吸を繰り返しながら、気持ちを落ち着けていきます。

 


ワークショップの中では僕の声でイメージ瞑想を誘導しましたが、今日はあなた自身でできるように、その概要を書くことにします。

何度も読んで頭の中に入れてください。




それでは始めましょう。


まずは目の前に母親を連れてきます。

顔の表情や姿かたちを、よく描いてみます。


母親の性格や、あなたとの関わりで思い出すエピソードなど、楽しかったことや、辛かったこと、嬉しかったことや、悲しかったことなど、できるだけ詳しく思い出してみます。


そうやって母親に集中し、母親のイメージを心の中に定着させていくのです。


考えてみると僕たちは、毎日の生活が忙しすぎて、親のことをじっくりと描いてあげたことは少ないようです。




目の前の母親は、どんな人生を歩んできた人でしょうか。


やりたいことをやってきた、そんな人生だったんでしょうか。

それとも家族のため、子供のためと言いながら、一生懸命に働いてきた人なんでしょうか。



どんな時に喜びを感じてきたんでしょう。

どんな時に悲しみを感じてきたんでしょう。


そのことをよく感じ取ってみます。

あなたはどれくらい母親のことを知っていますか。



そうやって母親の人生を、いいとか悪いとか判断せずに、客観的に思い描いていくのです。




明日は、さらに踏み込んで、母親の人生を子供の頃から想像し描いて見ましょう。



このレッスンは、母親に対するこだわりに、ちょっとしたメスを入れることができます。

そうやってこだわりや執着が薄れた分だけ、本当の意味での愛と感謝が湧き出すことでしょう。







いつもここに来てくれてありがとう。



Posted by Toshiro Abe at 08:05│Comments(7)
この記事へのコメント
おはよう!

ななるほど~。

いつも自分のことでいっぱいいっぱいだし、
親のことを考えてあげているようでいて、まったく知らないことの方が多いような気がしました。

親の方がむしろどうしようもなかったりしてることもある訳ですよね。

よく思うのが、思いやりが欠けていると思うけれど、それは、逆にいえば、
思いやりたくても思いやれない状況に立たされている事もある訳で、
ぎりぎりで精一杯生きていればそういうこともあり?かな?

心の余裕は私のほうがありそうなので、
こちらが余裕をもって接してあげようと思いました。

親の事ってわかっているようでい実はわからない事の方が多いのかもね。

後、私には立ち入れない親の世界がる訳で(これまでの生きてきた)
それには触れない方が良いのだと思いました。

でも、子供って、親には何時も受容していてほしんですよね。
私は甘えん坊なのかなあ・・・。

今日のことわざ・・・あちらを立てればこちらが立たず・・。

ウサギのことわざ・・・・全員を立ててあげたい!(笑)


スルーしてくださいね。
Posted by うさぎ at 2007年11月12日 09:42
熱い涙が ポロポロ・・・心の洗濯機は フル稼働中。
ありがとう~~阿部ちゃん  曇りが晴れになったよ^^
Posted by のいちご at 2007年11月12日 10:56
こんにちは。
誰でも、親に何かしらの葛藤は抱えているんですんね。
ちょっと安心しました、私だけでは無さそうなので。
この気持ちを、乗り越える、処理する、、、どう表現すべきか、、
まずは向き合うこと、それもかなりやって来たつもりだったんですけど
まだすっきりできていない自分がいるので、参考にさせていただけそうで
とてもありがたいです。
つい先日、まだ高校生の頃から結婚前まで書いていた日記(古い大学ノート)が出てきて、 読み返していたら、随分置かれた環境(母親との関係)を嘆いたことが書いてあって、その頃から葛藤を抱えてたことを再認識してるところなんです。
一応読み直して、今シュレッダーにかけてる最中なんです(笑)。 
ジャストタイミングですねえ。   
阿部さん、本当にいつも感謝しています。
Posted by とろりん at 2007年11月12日 12:14
阿部さん初めまして
昨日はお疲れさまでした年をとるにつれ行動範囲が狭くなりますね
母は月一に阿部さんに会える日をとても楽しみにしていますよ
ボランティアだと思って付き合って下さいね(笑)阿部さんのブログやト−クは苦労And知識がないと語れないと思います偉大なる阿部さん!!
IAM gIAD MEET YOU
毎日生かされています
有難うございます
(^-^)/~~
Posted by 南城市の都春美 at 2007年11月12日 15:00
こんばんは~☆

「母親に対する瞑想」ですか

自分の母に対しては。。。しょうがないな。。。もう。。。
あきらめの境地とでも言いましょうか。。。

駄菓子菓子~☆

自分も親なわけで。。。

女の子の場合、同姓だからシビア~に母を見る事があって。。。

遺伝子的にも、母と娘は
どうやら仲良くはできないようになっているらしいとか。。。

18才くらい頃から、母親よりお友だちの方が大切になって。。。

あんなに可愛がってやったのに。。。小さい頃は良かったってね(^^;

出産の時、母が居てくれて本当にありがたかったっけ。。。

6割の付き合い。。。親も、子も、旦那さんも。。。by三輪さん

明日を楽しみに~♪おやすみなさい ( ̄¬ ̄)ZZZzzz・・・
Posted by ルン♪ at 2007年11月12日 23:30
こんな古いプログにコメントして通じるのだろうか?と思いつつ、カキコしてます
前にも二回カキコしたKANAですが
母との葛藤は凄いものでした、母から逃げる様に見合い結婚をして、今度は主人のギャンブルとアルコール依存症で子供達の安眠を守る為にうちは毎日命がけでした
ようやく下の子が幼稚園に入園し、パートに出たり実際自分の家事でやっていた電気関係の資格を取る準備をした日の夜に泥酔した主人がアイロン掛けをしていた私の後ろから、体重15キロの息子を投げつけられたのが原因で首の完全な椎間板ヘルニアになり、元気だった私の身体はフラフラになってしまいました
その時、目の前が真っ暗になり二週間声が出なくなり、息子の今までに聞いた事のない様な悲鳴の様な泣き声と主人のケラケラケラケラ笑う声が今でも忘れられません
心の傷が大きくて原因は首なのにありとあらゆる検索を受け、どうしても主人にされた事を話せないんです
やっと脳神経外科で事実を言ったのはそれから二年後、既にに慢性化していて日曜日以外は毎日リハビリが続きました
それでも喉の詰まった状態、疲れやすい、誘眠剤がないと眠れません
その後主人は酒を辞めるどころかますます飲むようになりましたが、子供達に完全なアダルトチルドレンの症状が出だした為、今は酒、煙草、ギャンブル全て辞めて、趣味は家庭菜園と料理、です
それでも主人の酒乱が全ての元凶である事は全く認めず
専業主婦はサラリーマンの敵だとか、夫婦の片方だけが悪い事は絶対にない、とか言ってくるので
そうじゃなくて一言でも謝ってくれたら、うちのパニック障害も少しは楽になるかもと思います
ただ主人にはあまり強く言えないのは
もしも私が反対の立場だったら申し訳なくて生きていけないから、私の身体は駄目でも主人が元気なら子供達にもいろいろ助力してあげれるからです
本人には悪気が全くないようなんで
子供達も今は主人と普通に話す事ができる様になりました
沖縄には新婚旅行で行きました、観光タクシーで巡り、サボテン公園と亀のお墓以外は何か戦争関係のとこが多く霊感の強い、うちは足がすくむ思いでした
与論島とセットになっていたので、沖縄は料理か美味しかったんで、沖縄やっぱ料理が美味しいのはえいね
うちは父が壮絶な最後を遂げた為に、死ぬのが怖いだけどこんな身体で生きるのも辛い、と毎日喘ぎゆう時に雲 黒斎さんのプログからこちらに来て初めから読んでるところです
Posted by KANA at 2013年02月18日 16:32
続き
母とうちとの関係は別として
母の立場になって瞑想をすると
母もまた全く別の苦労をしてるので凄く可哀想で涙がでます
母に対してもっと優しくなりたいと改めて思いました
阿部さん
ありがとうございます(>_<)
うち以外の方も葛藤があることもわかり安心もしたよ
うちの実際の友人達は親大好き人間ばかりなんで、うちだけかな?
と思ってたんですよ
だから、こんな話は友人達にはできないです(>_<)
Posted by KANA at 2013年02月18日 22:18
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