2021年07月30日

自分というこの上なく大切なもの

昨日の阿(おか)さんの本が言いたかったのは、

誰もがこうして生きているだけで無上の価値があるということです。


その価値は無条件のものであり、しかもこの宇宙に価値と呼べるものはこれしかありません。

それ以外の価値はすべて、人間社会の価値観によるものであり、時代や文化と共に変わっていきます。



誰もがたとえ何もしなくてもこのままでいいのだという真実は、人を根底から安心させてくれます。

表立って誰かの役に立たなくても、社会に何の貢献をしていないように見えても、そんなあなたが宇宙には必要だというのは真実です。


自分というこの上なく大切なもの


昨日の阿さんの本の中に、とある農学者の研究が書かれていました。

ほんの一握りの土の中には一兆個以上もの微生物が生きているが、そのほとんどが未知なる存在で、どんな働きをしているのか解明されていないのだそうです。

でもその多様な微生物がいないと土はやせてしまい作物が育たなくなってしまうとか。


人間社会も同じように、無価値のようなレッテルを貼られている存在も、実はどこかで社会の不可欠な要素として存在しているのかもしれないし、実際そうだと私は思っている。

と結んでいます。



なるほど、よくわかります。

僕も自分の内側で同じことを感じているから。


たとえ人が人里離れた山奥で、たった一人で自給自足して生きていたとしても、その人の存在は宇宙全体に大きな影響を与えています。

その人がいなければ全体は存在できないといってもいいでしょう。


これには幾つかの理由があります。


一つの理由は「諸法無我」。

何一つ単独で存在しているものはなく、すべては一つに繋がっているということ。

全体を大きな風船に例えるなら、そこにほんの少しの欠損が生じて穴ができてしまったら、時間の問題でその風船は存在できません。


僕がいなければ、そしてあなたがいなければ、この宇宙は存在できないのです。


僕たちは幼少のころから、人様の役に立つこと、社会から必要とされる人間になることを叩き込まれてきました。

でも実際には、寝たきりになって人の世話になるだけだとしても、その価値は他の人と同じように計り知れないものがあります。


社会主義国は人間を物として見るので「働かざる者、食うべからず」などといったスローガンが生まれますが、人間は物質ではなく霊性によって生かされている霊的存在なのです。


この先は科学技術のおかげで、ますます人間が働く機会が減っていくと思われます。

そんな新しい時代には、新しい指針が必要です。

それは、こうして存在しているだけで、あらゆる人が無上の価値を兼ね備えているという真実に基づいたものになるべきです。



今日はこれくらいにします。



深呼吸でもして、いま生かされている喜びを感じてみて下さい。


すべては繋がっていて、すべては一つです。



・・・・・・・


9月のハートマントラ瞑想の日程が決まりました。

チャクラ瞑想が初めての方は、ハートマントラがお勧めです。

詳しくはコチラから。











Posted by Toshiro Abe at 11:14│Comments(8)
この記事へのコメント
・・・・・ほんと、なんでか、こうして生きてるんですよねぇ~・・・・・。
来月47になりますが、違和感しか無いですね。
30代で死んでると思ってましたし、
そんな年齢程『社会人』できてるとも思えませんし。

まぁ、でもこうして『この自分として生きることができている』なら、
なんかしら意味があるんだろう・・・そう思うことにしています。
ファミレスで日替わりランチを頂いているたった今、
死んだり消えたっていいとも思ってますけどね、しょーじき。
いつまで『この自分として生きること』が『できる』のか、
ちょっと興味ありますね。
たぶん、その興味が、こうして『存在させ続けている』原因のひとつでしょうね・・・・・。
Posted by ただの「自分」 at 2021年07月30日 11:27
わたしにとって
わたしはただひとりの尊い存在です◎

あなたにとって
あなたはただひとりの尊い存在です◎

みんなにとって
みんなはただひとりの尊い存在です◎

天上天下唯我独尊

誰にとっても
自分はただひとりの尊い存在です◎

ただひとりの尊い存在である自分を愛するほど
宇宙全体から自分に光が集まってきて
自分が光り輝きながら宇宙全体に広がっていきます◎

自分が愛で満たされていて
宇宙全体が愛で満たされていると感じます◎

宇宙全体が尊い存在だと感じます◎

宇宙全体が常に完全に一体だと感じます◎
Posted by 大空(おおぞら)大空(おおぞら) at 2021年07月30日 12:21
目覚めや覚醒にはさまざまあります。阿部さんの様に何らかの経験により全てを認識する人。
阿部さんの様な人や書物で真我の知識を深め自己努力によって目覚めていく人。
目覚めとは無縁の人は阿部さんのブログを読んでも関心がないかウソだと思うでしょう。
阿部さんの場合は、自己に起こった経験だけでなく、自身でかなり知識の習得に努力されていると思います。周りの方にも恵まれていますね。
大切なことは、自己努力です。阿部さんがよく言っている「こうでなければいけない」などの限定から解放された「無条件の状態」で真我追求へと自己努力すれば、それは確実な解脱へと繋がります。
Posted by ブラフマン at 2021年07月30日 13:46
ゴロゴロ

さあ

今からゲリラ豪雨いきますよ

皆さん準備はいいですかと

優しき空と積乱雲が合図してくれます

ゲンゴロウも タガメも 向日葵も わたしも

恵みの夕立ちを待ちわびているでしょう
Posted by かまちゃん at 2021年07月30日 17:49
ありがとうございます。
Posted by きよみ at 2021年07月30日 20:00
こんばんわ阿部さん
北海道は暑いです・・
ほんとうに暑い。
きょうは久々にパート先でかちん!と来ることがあり(人に)
なんだかこう気に入らずに、イライラして失敗もさらにして
今は散々な気持ちでいます。
色々なことに感謝していたんですが一瞬ですべてが消し飛んで。
多分相手の幼稚さが気に入らない・・のですが
気に入らない自分をまあ、いいかとなかなか思えず。
悶々として暑さとも戦っている次第です。
また来ます。。
Posted by さつき姫 at 2021年07月30日 20:30
>自分というこの上なく大切なもの

確かに、誰においても、「自分」は、この上なく大切なものであることでしょう。

> それは、こうして存在しているだけで、あらゆる人が無上の価値を兼ね備えているという真実に基づいたものになるべきです。

あらゆる人が兼ね備えている筈の「無上の価値」が、他者の意図によって、軽々しく扱われ、損なわれているということも、この現実世界で起きている現象の一つであることは否めません。

ある意味で、理想は理想、現実は現実ということなのかもしれません。

しかし、精神面においては、人間は、まだまだ変化の途上であり、これからも変容して行く伸びしろがあるように感じています。

ワインの醸造のように、完成に向かって熟成するには、長い時間が必要ということなのでしょう。

どんなに抗っても、「自分」が体験できるのは「自分」だけであり、それは誰でも同じです。

そのこの上なくたいせつな「自分」とは、本当は、何なのか?誰なのか?
これが明らかになると、自然と、他者の価値観に惑わされることは無くなることでしょう。

>すべては繋がっていて、すべては一つです。

今生における魂の旅、自分だけが観ることができるマイストーリーを、心から楽しみ、「自分」という存在に込められた神の奥深い意図と無限の愛の中に、霊的存在である魂として、溶け去ることができると良いですね♪

『死の瞬間、話す力は心の中に融け入り、心はプラーナ(生気)の中に融け入る。
プラーナはテ―ジャス(光輝)の中に融け入り、テージャスはパラマートマン(至高の真我)に融け入る。』(チャーンドキャ・ウパニシャッド)
Posted by 至高の真我 from M-online at 2021年07月31日 00:37
こんにちは、禅サンガ参加して1ヶ月、これまでは自分の体のコントロールぐらい簡単に思っていましたが、笑うことすら難しいことに気が付きました、やってみなくちゃ解らないことだらけですね。最近座る姿にも美しさってあるなと思っています。マニアックな世界まっしぐらです。
Posted by makotoazuma at 2021年07月31日 13:32
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。