色蘊(しきうん)
超マニアックなみなさんおはよう!
今朝はのっけからぶっとんだ話だ。
この話は感覚的に理解すべき内容だから、斜め読みしないで、一言、一言、かみしめながら読んでね。
一人になれる時間を作って、深呼吸してゆったりとした気持ちで・・・
今朝は五蘊(ごうん)の一番目、色蘊(しきうん)について説明してみる。
僕達は、本来は宇宙そのものなんだ。
宇宙とは無限の空間。
あまりにも広くて、つかみ所もより所もない開かれたスペース。
でも、そんな広大な空間を認識するためにはどうしたらいいんだろう。
そこで飛び跳ねて、動き回れば、存在を確認できるかもしれない。
そう思って動き始めた。
その動きが激しくなってくると、あろうことか、「自分」がその空間を動き回っているという自覚が生まれるんだ。
本来は空間と自分はひとつのものだったのに、自分と空間が別々のものになっちゃった。
それが色蘊と呼ばれる状態。
「自分」が「他」から切り離されて、単独に存在しているという感覚のことだ。
そうやって作った「他」のことを、「色(しき)」と呼ぶんだよ。
なんとなくわかった?
これが僕らの自我の一番根底にある錯覚だ。
自分が他から分離していると思っちゃったんだ。
本当は「自分」もなければ「他(色)」も存在していない。
すべてはひとつなんだから。
難しいのは、このような説明を「自分」が読んで解釈しようとすること。
「自分」が存在していないことを「自分」が見抜けるわけがない。
唯一できることは、「自分」がいなくなった状態、すなわち「無我」を体験すること。
そうすれば、感覚的に理解できる。
感覚でしか理解できないことを、知的に理解しようとするから、般若心経は難解なお経になってしまうんだ。
なんとなくわかってくれたら、次の受蘊(じゅうん)の話も面白いよ。
わかった人はわかったなりに、ピンとこなかった人はこなかったなりに、次回をお楽しみに
超マニアックなみなさん向けの、般若心経講座その1でした。
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