問題解決の基本

Toshiro Abe

2007年08月30日 09:57





最近、メールなどで悩みを相談してくれる人が増えてきました。

家族のこと、仕事のこと、健康のこと・・・

想像できないような状況にはまってしまった人もいます。


どのようにしてその悩み(問題)を解決するかは、その人にしかわかりません。

何度も言うように、起きている出来事は中立であり、その出来事を問題として見ているのはその人だからです。



今日はそんな話をさせてください。







分かりやすく説明するために極端な言い方をしますが、問題を作り出したのは自分自身なんです。

(その現実を作ったのがすべて自分のせいということではなく、その現実を問題として見ているのは自分だと言う意味です)


そして問題を作ったのと同時に、それを解決する答えも作り出しています。

実は、問題を作った人にしか、その問題の答えは分からないのです。



したがって第三者のアドバイスは必要ではなく、本当は自分でどうしたらいいか知っています。


ところが、恨みや、怒りや、怖れや、不安で混乱した心には、その答えが見えていないか、あるいは見ようとしていないのです。



だからまず最初にやるべきことは、混乱した心を整理してあげること。


そのために役に立つのは、あなたの話を、心を傾けて聞いてくれる人でしょう。


近くにいなければプロでも構いません。

ただしきちんとした資格(たとえば臨床心理士など)を持っている人がいいと思います。




先日、母家に臨床心理士さんたちが僕に会いに来てくれました。

クライアントから、僕の名前をよく聞くのだそうです。


そこでいろんなお話をさせてもらいましたが、やはり彼らはクライアントが抱える問題に具体的解決策を与えるのではなく(例外もあります)、その人が心のすべてを吐き出せる環境を作ってあげるということです。



もしあなたが誰かの悩みを聞いてあげる立場になったとしたら、その時の聞き方の基本があります。


ひとつは、自分の意見を言うのではなく、ただただその人の話を聞いてあげる役に徹するということ。

よくよく心を傾けて聞いてあげて、時たま相手が話したことを自分の中で整理して「あなたが言ったのはこういうことですね」って確認してあげます。

それを繰り返すことによって、相手はあなたが自分の話を理解してくれた事がわかり、安心してより深く話ができるようになります。


二つ目は、決して同情したり感情移入したり、いい悪いを判断したりしないことです。

そこに感情移入すると、相手の混乱を自分も抱えてしまうことになります。

ただたんに事実を引き出してあげることに徹します。


すると、相手の心の中にある答えが、するっと出てくることがあります。

それを捕まえてあげて励ましてあげるんです。


「問題」は、どこに問題があるかわかれば、すでに90%解決しています。


僕らにできるのは、その人の混乱を解いてあげることだけです。


また例を挙げて詳しくお話します。








今から、週末の「フォークソングナイト」の資料集めに行ってきます。

今回は僕の弾き語りです。

土曜日の8時から母屋でやりますから、みなさん来てください。

みんなで青春しましょう。



それじゃ、また(^o^)/

関連記事