去年あたりから瞑想に関する書籍が売れ始めているそうだ。
それもスピリチュアルとは関係なく、アメリカの成功者達がなぜ瞑想習慣を持っていたのかという切り口から、ビジネスマンたちの関心が集まりだしている。
アップル社のスティーブジョブズが坐禅を習慣とし、禅の思想に傾倒していたこともブームに拍車をかけた。
この流れは今年さらに加速していくと思う。
瞑想は衣食住と同じくらい大切だ。
人間は食べて眠るだけでなく、精神的な生き物でもあるからだ。
ただ、知識不足からくる誤解と偏見が大きくて、また宗教的匂いがすることなどから、一般社会からは敬遠されてきた。
浜松の方広寺で「リーラ・メディテイション」という活動を始めた25年前は、瞑想を扱っただけで過激なカルトと同一視された。
それに比べたら、いまの時代はとても活動しやすくなったと感じていたけれど、やっと一般社会に浸透していくムードができてきたということだろう。
いまは大企業も社員たちに瞑想を奨励しているくらいだから、ずいぶん時代が変わったと思う。
実際に社内のムードも変わり、業績がアップしていると聞く。
僕のところに多くの幹部が瞑想伝授に来てくれた外資系企業も、社員同士のコミュニケーションの質が向上し、業績がアップしたと言ってくれている。
このような事例がたくさん報告されれば、いまのこの流れにさらに拍車が掛かっていくことだろう
人間は、ずっと現象界に取り込まれたままでは、様々な問題を抱え込むことになる。
なぜなら、そもそも現象界そのものが思い込みによって解釈された偏った世界であり、偏っている分だけ摩擦が生じ、それが心身を蝕んでいくからだ。
瞑想の基本は心身を整えることだ。
僕が病気にかかったことがないのは食生活のおかげだと書いたけれど、それとともに瞑想習慣も大きな貢献をしてくれてきたと思う。
禅は動く瞑想でもある。
現象界から身を引くことなく、瞑想状態を活動に転化するのだ。
瞑想状態というとボヤーっとした感じを想像するかもしれないけれど、瞑想とは自己の不在のことであり、あれこれの思考の世界に埋没していない状態のことだ。
この話はまたの機会にすることにしよう。
結局のところ、瞑想も禅も、心身を整えることを通して生活の質を上げ、さらには究極の真実に目覚めていく道でもある。
そして究極の真実は、ノンデュアリティ・・・非二元に尽きる。
ずっと長いあいだ、究極の真実(非二元)に関しては、解説することに終始してきたけれど、昨年、大和田菜穂さんという存在に出会い、生きた現象として直に接することができるようになった。
このような出会いに恵まれたのは、長年の活動のご褒美だと思っている。
今年も活動はこの3本柱になることだろう。
瞑想の実践
禅を生きる
ノンデュアリティ
ノンデュアリティの状態から見れば、食事に気をつけることも、健康に留意することも、瞑想も、禅も、すべてはストーリーであり、真髄そのものではありえない。
しかし実際には二元の世界を生きている我々にとっては、そのどれもが重要なことであり、ノンデュアリティへの準備(?)としても、最も的を射ている道だと思う。
素晴らしい瞑想を伝えてくれたボブ・フィックス氏
禅の道を開いてくれた向老師
そしてノンデュアリティの大和田菜穂さん、堀澤祖門大僧正
若い頃から出会う人には恵まれてきたけれど、いまこうして記事を書いてみて、人生の流れにあらためて感謝します。
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無料動画サイト「End of Seeking」に新しい動画がアップされました。
物理学者の保江邦夫博士と大和田菜穂さんと僕の講演会の模様です。
どうぞお楽しみください。
「
End of Seeking」