悩み

Toshiro Abe

2013年10月14日 09:15

いま悩みの中にいる人へ書いています。

僕自身もたくさん悩みと共に暮らしましたが、その中から得た気づきがあるので分かち合ってみます。


悩むのが苦しければ、悩まないでください。

悩まない秘訣は、悩まないことです。

まるで茶化したかのような言い方になってしまいましたが、そのことを説明してみます。



悩みとは何でしょう。

それは問題に対する思考です。


問題を解決したくて、あるいは問題から逃れたくて考えるのですが、考えは考えを呼ぶばかりで、いっこうに解決には至りません。

何故かというと、思考そのものが悩みの成分であり、その悩みの成分を使って悩みそのものを無くすことはできないからです。

せいぜい堂々巡りが関の山です。


だから悩まない練習をしてみましょう。

何事も練習です。


しかし、特定の問題について考えないようにしよう、というやり方は役に立ちません。

何かを考えないようにしようということは、その事を考えているからです。


たとえば、

「『ピンク色の猿』のことだけは考えないようにしてください」

と言われたら、それまで考えてもいなかったピンク色の猿を、一瞬でも考えてしまうのと同じです。


ですから、考えないようにするのではなく気をそらすのです。


そんな時は、身体を使ってみることをお勧めします。


歩いてみる。


部屋を掃除してみる。


しかも、自分がやっていることに留意しながら、やっていることを感じながらするのです。

感じるということと、考えるということは同時にはできません。

感じることに徹すれば、思考は消えています。


具体的に説明すると、洗い物をするなら、水道から流れる水と、茶碗を持つ手と、茶碗の陶器の感触を、よくよく感じながら洗うのです。

ひとつの行為の中にある、それぞれの単純な関係に十分覚めて行為するのです。


すると意識がクリアになっていきます。

そのクリアな意識は、それまで悩んでいた問題と、自分自身との間に空間を作ってくれます。

その空間に寛ぐこと・・・それが悩まないということです。


そしてあなたの意識が完全にクリアになったとき、問題は解決しています。

問題とは、あなたの混乱した意識の投影だからです。



何事も練習です。

少し試してみて、「できない」と言ってまた悩みの中に戻るのではなく、ここに書いたことを何度でも練習してみてください。


さ、いまも、座っている椅子の感触をよく感じて、周囲の空気感も感じてみてください。

いまもあなたは、完全な力によって生かされています。


ほら、まさにいま、悩みなんか入り込む余地はないでしょ。

悩みは、終わったことかこれからのことで、いまの中には入れないんです。


感じるとは、いまを生きること。

考えるとは、過去か未来を生きることです。



悩みはエネルギーを消耗させますから、もうクタクタのはずです。

このあたりで、やりかたを変えてみましょう。



今朝はPCの前に座った瞬間から、スラスラと書き始めていました。

誰かのSOSをキャッチしたのかもしれません。


何もしてあげられないけれど、いま悩みに苦しんでいる人が、少しでも楽になることを祈っています。






たくさんの人の目に留まりますよう、協力をお願いします。

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