ニルバーナ
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新しい部屋の眼下には、どこまでもウージー畑が広がり、その向こうに街並みが、さらにその向こうに青い海が見えます。
時間が止まったかのような静かな場所です。
数日前のコメントに、とある修行者の告白を書いてくれた人がいました。
その修行者は、ワンネス感覚までは到達できたのですが、そのワンネスを認識する者を超えようとした時、言いようのない恐怖に襲われ、そのまま引き返してしまったというような話でした。
とても興味深い話でした。
覚醒状態には何段階かあります。
いくつかの段階を経て思考の働きが止んでくると、自己が消えて、ただあるがままの「いま」が現れてきます。
それはただ在るのです。
目の前の「いま」に対して一切の判断が無くなっています。
絶え間なく干渉していた現実から完全に手を引いた状態です。
レットゴー(手放し)すれば、現実は刻々と展開していきます。
自分がいようといまいと、ことはただ起きていくのです。
意識がこの段階に至ると、心身ともに大きな浄化がもたらされます。
その浄化を、癒し、あるいはカルマの解消と呼びます。
癒しとは行為者である自己が消えたときに現れる、高い波動の働きです。
それはいつも「いまここ」で機能しています。
これが的を射た瞑想によってもたらされる状態で、空(くう)とも呼ばれています。
ここまでは、ある程度の経験を積めば誰でも至ることができます。
さて問題は次です。
空(くう)を認識する何者かが残っているのです。
そこを超えたとき、ニルバーナ(涅槃)の状態に入ります。
しかし多くの場合、自己が完全に消滅してしまう恐怖に襲われ、そこで後戻りしてしまいます。
このように書くと、ここを超えるのは途方もなく大変なことのように見えますが、実際には薄皮一枚が残っているだけです。
あとほんの少しの脱力によって入ることが可能です。
秘訣はリラックスすること。
違う言い方をすれば、存在を信頼することです。
そうやって至る究極状態が、我々の実相です。
誰一人例外なく、皆、このニルバーナから生じています。
気が付いたら、ここまで一気に書き上げていました。
時々このようなことが起きます。
今日はこのままアップすることにします。
いつも来てくれてありがとう。
縁があった人たちへ、この肉体機能が停止するまでに、全てを分かち合っておきたいと思っています。
あはっ、ちょっとカッコつけすぎたかな(^o^)
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