本日も快晴なり

Toshiro Abe

2011年09月09日 08:13

「私は在る」

これ以上、何が必要だろう。

在るだけでそれでいい。

何も達成しなくても、何も得なくても、誰からも見つけられなくても、こうして在ることの素晴らしさを知ったいま、私は完全に満たされている。


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リュックを背負い、杖をつき、若き日の私は、ひとり奥吉野の渓谷を歩いていた。

2羽のトンビが頭上を旋回していた。

その時、体中にインスピレーションが走った。

もしこのまま、家もなく、金もなく、仕事もなく、すべての人たちが私を見限ったとしたらどうなるだろう。

何も変わらない。

私は私だ。

たとえ人目にどう映ったとしても、私の価値は何一つ損なわれることはない。


すべてを受け入れよう。

この先、人生の流れが私をどこに運ぼうが、天がそれを望むなら喜んで受け入れていこう。


そう思ったら、心がさらに軽くなり、地球全体が私自身だと感じた。


数か月間の奉公を終え、建て替えが終わったばかりの本殿の前で祝詞をあげ、そのあと心の中で祈念した。

「あなたの御心のままに。この命を自由にお使いください」


後はやりたいことだけやればいいし、楽しめることだけやればいい。

人生が極めてシンプルになった。




日本からのニュースで、天河が水に浸かったと聞いた。

混乱した心は混乱した現実を作り出すが、出来事は混乱していない。

ただそのようなことが起きただけだ。

これからも起きることが起きていくのだろう。



いま眼下には青い海が広がっている。


あなたの御心のままに。

この命を自由にお使いください。

私はこれからも、好きなことをして生きていきます。

それがあなたの願いだと知っているから。




か・ん・な・が・ら