たったひとつの「いま」

Toshiro Abe

2011年08月29日 08:26

>matasan

「いま」にある、とは新しい「いま」ではなく、小さいころかずっと変わらない「いま」ですよね。



その通りです。

「いま」は一つしかなく、それは時間の流れに影響されていません。

人には記憶し分類するという能力があるので、あの時の「いま」とこの時の「いま」があるように感じています。


残念ながらこの手の話は、考えても解りません。

思考と時間は同じ次元に属するので、思考には時間を超えたものを捉えることは出来ないのです。

あなたが瞑想を通して空(くう)の世界に行き着いた時、そのことを体験的に理解することでしょう。


空(くう)の世界は外側の世界の現象に影響されていません。

いつ出会っても同じものです。

その存在はどんな出来事の最中も、どんな感情を感じている時も、いつも変わらず心の最奥に佇んでいます。

もちろん「いま」も。


その世界に帰るたびに思います。

いままで何も起きてこなかったし、これからも何も起きないということを。


現象は煙のように現れて、煙のように消えて行きますが、、空(くう)の存在は永遠不変に「いまここ」に在り続けています。

こともあろうにそれだけが真の実体で、それ以外は夢のようなものなのです。


だからいつも言って来ました。

あなたは最初の最初から救われていて、この先も永遠に救われていると。

救われるというよりは、祝福されていると言ったほうが正確です。

存在は、その本質からして無条件に祝福されているのです。



これが最も伝えたい事のひとつで、これまでにも繰り返し伝えてきました。

あなたの夢が悪夢に変わり始めたら、このことを思い出して下さい。

この情報は仮説ではなく真実であり、それを見抜いた幾多の魂達が表明してきたことです。


この世の救済は、夢を夢だと気づかせることです。

夢は時間という幻想とともに生まれているので、「いま」を説くことで、微力ながらその役目の一端を担えればと思っています。



今日、ひとまず東京に戻ります。

爽やかな涼風の中でリフレッシできた北海道の旅でした。