いまを生きる
人生は劇場のようなものだから、今日もそれぞれの役を演じている。
でも忘れてはいけない。
あなたは劇の登場人物ではない。
それは、現象界を生きるための仮の姿だ。
あなたは誰でもない。
その気になれば、他の役を演じることもできる。
誰でもない自分を忘れないでいよう。
誰でもない自分は、いつも「いまここ」にいる。
誰でもない自分は、劇のストーリーに影響されていない。
それはいつだって、目覚めた純粋意識だ。
深刻さはいらないよ。
劇のストーリーに惑わされてはいけない。
生真面目さもいらないよ。
深刻さも生真面目さも、一種の病気のようなものだから。
生真面目であるよりは、誠実であろうとすればいい。
誠実さとは、善悪や正誤とは関係ない。
誠実さとは、目の前の現実に心を込めているということ。
そこに、本来の善が、本来の正しさが備わっている。
それはいますぐに始められる。
どんな時も、目の前の現実はひとつだけだ。
そのひとつに、心を込めること。
意識のすべてを、目の前の現実に向けること。
そうすれば、終わってしまったことへの後悔や、これから先の心配が入り込む余地はない。
迷ったら、「いまを生きる」ということに徹すればいい。
思いのほか簡単だよ。