いまを生きる

Toshiro Abe

2011年08月13日 10:13

人生は劇場のようなものだから、今日もそれぞれの役を演じている。


でも忘れてはいけない。

あなたは劇の登場人物ではない。

それは、現象界を生きるための仮の姿だ。


あなたは誰でもない。

その気になれば、他の役を演じることもできる。


誰でもない自分を忘れないでいよう。

誰でもない自分は、いつも「いまここ」にいる。

誰でもない自分は、劇のストーリーに影響されていない。

それはいつだって、目覚めた純粋意識だ。



深刻さはいらないよ。

劇のストーリーに惑わされてはいけない。


生真面目さもいらないよ。

深刻さも生真面目さも、一種の病気のようなものだから。


生真面目であるよりは、誠実であろうとすればいい。


誠実さとは、善悪や正誤とは関係ない。

誠実さとは、目の前の現実に心を込めているということ。

そこに、本来の善が、本来の正しさが備わっている。


それはいますぐに始められる。


どんな時も、目の前の現実はひとつだけだ。

そのひとつに、心を込めること。

意識のすべてを、目の前の現実に向けること。


そうすれば、終わってしまったことへの後悔や、これから先の心配が入り込む余地はない。



迷ったら、「いまを生きる」ということに徹すればいい。


思いのほか簡単だよ。