前後裁断

Toshiro Abe

2011年05月27日 08:57

心の中で作り出してしまった自分が、心の中で作り出してしまった人生という物語を生きています。

どちらも心が作り出していて、実体はありません。


でもいつもその中で生きているので、人生と人生を生きている自分こそがリアリティーだと思っているし、それ以外の可能性を考えたこともありません。



答えを言えば、

あなたが自分だと思っている人物は、あなたの創作物であり、実際には存在していません。


さらには、

あなたが人生だと思っているストーリーも、あなたの創作物であり、実際には存在していません。



実際には、まさにいま呼吸をしている、誰でもない存在があるだけです。

前後のつながりはなく、何一つ連続していません。


ただ純粋ないまがあるだけです。



前後裁断してみましょう。

心が作り出したストーリー(人生)が、自分を悩ませたり、苦しませたり、心配させたりしています。

前後を断ち切って、いまに完全に帰ってくれば、あらゆる苦悩から解放されます。



「そんなことをしたら、誰が明日の面倒を見てくれるんだ」


その明日も、『いま』という形で訪れます。

もしいま明日を心配しているならば、明日も同じように明日を心配していることでしょう。



何一つ連続していません。

『いま』は常に独立しています。



これは真実なのですが、すでにストーリーに対して様々な感情が絡みついているので、なかなか受け入れられないと思います。



前後裁断。


このひとつだけでも訓練することが出来れば、あらゆる問題の根っこが解決されます。


僕が何を言っているのか、ちょっと立ち止まって考えてみてください。







   


・・・・・・・・・



【お知らせ】

6月5日(日)

博多いまここ塾(ソロ講演会)は、残り席わずかです。

詳細はコチラから。



5月31日
沖縄いまここ塾

6月1日
沖縄水曜の会