前後裁断
心の中で作り出してしまった自分が、心の中で作り出してしまった人生という物語を生きています。
どちらも心が作り出していて、実体はありません。
でもいつもその中で生きているので、人生と人生を生きている自分こそがリアリティーだと思っているし、それ以外の可能性を考えたこともありません。
答えを言えば、
あなたが自分だと思っている人物は、あなたの創作物であり、実際には存在していません。
さらには、
あなたが人生だと思っているストーリーも、あなたの創作物であり、実際には存在していません。
実際には、まさにいま呼吸をしている、誰でもない存在があるだけです。
前後のつながりはなく、何一つ連続していません。
ただ純粋ないまがあるだけです。
前後裁断してみましょう。
心が作り出したストーリー(人生)が、自分を悩ませたり、苦しませたり、心配させたりしています。
前後を断ち切って、いまに完全に帰ってくれば、あらゆる苦悩から解放されます。
「そんなことをしたら、誰が明日の面倒を見てくれるんだ」
その明日も、『いま』という形で訪れます。
もしいま明日を心配しているならば、明日も同じように明日を心配していることでしょう。
何一つ連続していません。
『いま』は常に独立しています。
これは真実なのですが、すでにストーリーに対して様々な感情が絡みついているので、なかなか受け入れられないと思います。
前後裁断。
このひとつだけでも訓練することが出来れば、あらゆる問題の根っこが解決されます。
僕が何を言っているのか、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
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5月31日
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