あなたへ

Toshiro Abe

2010年10月13日 10:13

生きていくのは大変だね。

僕もたくさんの涙を流し、たくさんの汗をかき、多くの壁にぶつかって、多くの人と対立し、孤独感にさいなまれ、自分を嫌悪し、境遇を恨み、死の衝動に駆られながら生きてきました。


昨日のコメント欄に、たくさんの僕がいます。

みなさんの勇気とご協力に感謝します。


劣等感・・・これは僕たちの心の底に、まるで爪が食い込んだ傷のようなものですね。

表面的に思い出す劣等感のほかに、言葉にさえならない、もっと深くて暗い闇が巣くっているような気もします。

その原因の根っこは、「大いなる一つ」からの分離感が持つ「恐れ」です。


本当は僕たちは、ひとつの同じものなのに、「自己が存在する」という錯覚を持ってしまいました。

肉体と同化すれば、当然そのように思ってしまいます。


でも肉体も物質も、究極的には存在していないことが、量子の科学でわかってきています。

僕たちの本当の姿は、肉体や物質界を超えた、何らかの意識体です。


その意識は純粋にして目覚め、この上ない美しさに満ちています。

誰一人例外なく、それが本当の姿です。


これは気休めで言っているのではなく、自らの経験的な気づきから言っています。

その事実を伝えるのが、僕のあらゆる活動の原点です。



あなたは最初から救われています。

あなたの本来の美しさは、いささかも汚れていません。

それは、いまもここで、あなたとして存在しています。

あなたは心の底で、その存在を知っています。

でもずっと自分と一緒にあったので、すっかり忘れてしまったのです。


この世の苦しみの全ては、その存在に帰り着いたときの喜びを大きくするためにあります。

苦しみの中にいるときは、こんな人生ゲームを作り出した存在を信じられないし、それが祝福に繋がっているなどとは思えません。

たとえ他者はそうでも、自分だけはその存在から忘れ去られているように感じます。



でもその存在は、ほかならぬあなた自身のことを、考えられないくらいの愛でいまも見ています。

あなたが何かを見るように、その存在もあなたを見ています。

しかも一瞬も忘れることなく見守り続けています。

これは比喩ではなく事実です。



そしていつも、あなたが本当の自分の偉大さに気づき、歓喜の中で命の素晴らしさを知る日を、じっと待っています。

決してあなたに干渉することなく、あなたの自由意志を尊重しながら、途方もない忍耐力で、じっとその時を待っています。



いつか、あなたがその存在に帰り着いたとき、心の中で声がします。



「おかえり


長い旅だったね


私はずっとあなたを見守っていたよ


あなたがどんなに遠く離れてしまったときも


あなたが私を恨んでいたときも


私はずっとあなたのことを見守っていたよ


おかえり


おかえり」




いまあなたがどんな状態だろうが、いままで何を考え何をしてきたとしても、そしてこの先どんな生き方をしていくにせよ、僕はあなたを心配していません。

だってあなたは、僕と同じ大いなる存在そのもので、最初の最初から守られ祝福されていることを知っているからです。



これからもそのことを伝え続けていきます。




出会ってくれてありがとう。


2010年 秋



   



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近日中に詳細をお知らせします。