生きていくのは大変だね。
僕もたくさんの涙を流し、たくさんの汗をかき、多くの壁にぶつかって、多くの人と対立し、孤独感にさいなまれ、自分を嫌悪し、境遇を恨み、死の衝動に駆られながら生きてきました。
昨日のコメント欄に、たくさんの僕がいます。
みなさんの勇気とご協力に感謝します。
劣等感・・・これは僕たちの心の底に、まるで爪が食い込んだ傷のようなものですね。
表面的に思い出す劣等感のほかに、言葉にさえならない、もっと深くて暗い闇が巣くっているような気もします。
その原因の根っこは、「大いなる一つ」からの分離感が持つ「恐れ」です。
本当は僕たちは、ひとつの同じものなのに、「自己が存在する」という錯覚を持ってしまいました。
肉体と同化すれば、当然そのように思ってしまいます。
でも肉体も物質も、究極的には存在していないことが、量子の科学でわかってきています。
僕たちの本当の姿は、肉体や物質界を超えた、何らかの意識体です。
その意識は純粋にして目覚め、この上ない美しさに満ちています。
誰一人例外なく、それが本当の姿です。
これは気休めで言っているのではなく、自らの経験的な気づきから言っています。
その事実を伝えるのが、僕のあらゆる活動の原点です。
あなたは最初から救われています。
あなたの本来の美しさは、いささかも汚れていません。
それは、いまもここで、あなたとして存在しています。
あなたは心の底で、その存在を知っています。
でもずっと自分と一緒にあったので、すっかり忘れてしまったのです。
この世の苦しみの全ては、その存在に帰り着いたときの喜びを大きくするためにあります。
苦しみの中にいるときは、こんな人生ゲームを作り出した存在を信じられないし、それが祝福に繋がっているなどとは思えません。
たとえ他者はそうでも、自分だけはその存在から忘れ去られているように感じます。
でもその存在は、ほかならぬあなた自身のことを、考えられないくらいの愛でいまも見ています。
あなたが何かを見るように、その存在もあなたを見ています。
しかも一瞬も忘れることなく見守り続けています。
これは比喩ではなく事実です。
そしていつも、あなたが本当の自分の偉大さに気づき、歓喜の中で命の素晴らしさを知る日を、じっと待っています。
決してあなたに干渉することなく、あなたの自由意志を尊重しながら、途方もない忍耐力で、じっとその時を待っています。
いつか、あなたがその存在に帰り着いたとき、心の中で声がします。
「おかえり
長い旅だったね
私はずっとあなたを見守っていたよ
あなたがどんなに遠く離れてしまったときも
あなたが私を恨んでいたときも
私はずっとあなたのことを見守っていたよ
おかえり
おかえり」
いまあなたがどんな状態だろうが、いままで何を考え何をしてきたとしても、そしてこの先どんな生き方をしていくにせよ、僕はあなたを心配していません。
だってあなたは、僕と同じ大いなる存在そのもので、最初の最初から守られ祝福されていることを知っているからです。
これからもそのことを伝え続けていきます。
出会ってくれてありがとう。
2010年 秋
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雲 黒斎君とのコラボ講演会は
東京 11月13日(土)
大阪 11月14日(日)
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東京 11月21日(日)
近日中に詳細をお知らせします。