あるがままの自分にOKを出すこと

Toshiro Abe

2010年09月25日 09:06

タイでの長期瞑想のためにお休みしていた講演会ですが、この一週間で名古屋、長野、大阪と3ヶ所を回らせてもらいました。

そして明日は東京です。



僕には繰り返し伝えていることがあります。

なぜ繰り返し伝えるかといえば、何度伝えても、人はそれを忘れてしまうからです。


だから何度でも何度でも伝えてきましたし、これからも伝え続けていくことでしょう。




それは、

「あなたはあるがままでOKだ」ということです。




この一言が自分の存在を貫いたとき、その人は根底から変化します。

見せ掛けの自分が音を立てて崩れ、本来あるところの真実の自分が顔を出します。



多くの人はすでに、あるがままという状態さえ忘れています。

常に「あるべき姿」を生きているからです。


僕たちは、どれだけ多くの「・・・べきだ」や「・・・ねばならない」を生きてきたことでしょう。

幼少のころから、多くの理想を持たされてきました。

いまの自分ではまだ十分ではない、もっと強くならなきゃ、もっと立派にならなきゃ、もっと優しくならなきゃ、もっといい子にならなきゃ・・・


それが僕たちの内面に分裂を引き起こしました。

「あるがままの自分」と、「あるべき自分」です。


いちど「あるべき自分」を抱えてしまうと、決して「あるがままの自分」を受け入れることができません。

なぜなら、「あるべき自分」という態度そのものが、「あるがままの自分」であることを否定する立場から生じているからです。



それは生活の中の、様々な瞬間に影響を与えています。

自分が何をしたいのかではなく、何をするべきかが重要になってしまいます。

一日中、どうするべきか、どうあるべきかばかりを考え続けることになります。

そうやって、本当の自分を見失ってしまうのです。



でも大丈夫です。

どんなに見失っても、自分はどこにも行かないからです。

いつだって「いまここ」にあります。


ただ自分の思いが、理想という未来に出かけていただけです。


僕たちがどんなに多くの理想を自分に対して持とうが、いつだって自分は自分でしかありません。

実際にはいままでも、本来の自分以外であったことは一度もありません。

ただ外側の思いが理想の自分をイメージし、外側の行動がそれを演じていただけです。

それでも内側には、いつだってあるがままの自分がいました。


自分は自分以外には成り得ないという、シンプルな真実を心の底から受け入れたとき、自己の分裂がなくなります。


そして自分とひとつになります。



この統一性こそが、神との一体感に向かう第一歩です。

それは、幻想(未来)からリアリティー(いま)にシフトしたときに起こります。



そのとき「あるがままの自分でOK」という言葉が、極めて当たり前の真実を告げていたという事がわかることでしょう。




これからも同じことを、違う言葉で伝え続けていきます。






このブログを応援してくれる人は、クリックしてください。