人間は毎日、頭の中で数万の思考を巡らせているそうです。
しかもその大半は昨日も考えたことで、さらにその大半はネガティブなことだそうです。
これは特別な人の話ではなく、ほぼ全員がそうやって毎日を暮らしているわけです。
自分から見て人生がうまくいっているように見える人も、自信がありそうな人も、みんな同じような傾向を生きているとしたら、なんだか安心しませんか(笑)
人にも優しくなれますよね。
ネガティブ思考という言い方をしますが、それは思考の本質です。
比較したり、判断したり、批判したり、後悔したり、心配したり・・・
朝から晩まで一日中あれこれと考えているのが、通常の僕たちなのです。
それではポジティブ思考とは何でしょう。
それはネガティブ思考の反転であって、どちらも姿を変えた同じものです。
もし根底にネガティブ性がなければ、あえてポジティブに考えようとする必要がありません。
それは同じゲームの裏返しです。
本当の肯定性とは、ネガとポジの両方を超えたところにあります。
それは僕たちの存在そのものが持つ、絶対的な肯定性であり、ネガティブの反転ではありません。
したがって僕たちが目指すのは、ポジティブ思考を心掛けることではなく、思考そのものを超えることなのです。
思考を使わない状態というと、ポケ~としているように思うかもしれませんが、実際には、考えている時よりもはるかに意識が研ぎ澄まされています。
それが本当の覚醒状態です。
その状態に入るためには、瞑想のレッスンが一番的確ですが、日々の生活の中でも簡単に近づく方法があります。
僕がよくやるのは「耳を澄ます」というやり方です。
どんな瞬間でもいいから、それまでやっていたあらゆる行為を突然中断して、ストップを掛けます。
そしてじっとしたまま、ただ耳を澄ますのです。
すると、それまで聞こえていなかった様々な音が聞こえてきます。
その一つ一つをよく感じ取ってみます。
音に名前をつけたり、良い音とか悪い音とか判断したりしないで、ただあるがままをじっと聞くのです。
慣れてくると、それをやっている時間は思考がストップします。
最初のうちはすぐに思考が湧いてきますが、そこに巻き込まれないで、思考そのものを見つめていればOKです。
秘訣は、どんな時でも突然始めることです。
これは一番手っ取り早い瞑想法です。
約30秒間くらい、一日に6回以上できたらいいですね。
合計3分間。
どんなに忙しい人でも試せるでしょう。
日々の生活の連続性、そして思考の連続性に中断を与えるのが目的です。
この習慣は、「いまここ」に戻ってくるのに効果を発揮しますし、もし3週間くらい続けることができたら、いままでとは違う自分を感じだすと思います。
ところが僕たちは、一日中思考の中に暮らしているので、たったこれだけのことさえ忘れてしまうのです。
人間は本当に忘れっぽいですからね。
さて、いよいよ今週末に迫ってきました。
「イク時は一緒!」
本当に一緒にイキたいですね。
そして翌日は
大阪で講演させてもらいます。
こちらはどれくらいの人が来て下さるのかまったく予想もつきませんが、たとえお一人でも目の前に立ってお話しする予定です・・・・・恐そう
明日はいつもの吉の浦会館で
「いまここ塾」やっています。
気がついてみたら、193回目です
今回は本土からの参加組も多く、ちょっとしたサプライズもあります。