森羅万象に対する洞察と、私たちは何者なのかという真実については、多くの時間を割いて解説してきました。
この真実は最も大切なことにもかかわらず、生活に直接関係ないことでもあるので、つい忘れがちになって、時間の無駄とも言える思考の世界に取り込まれてしまいがちです。
ですからこれからも機会を見て、同じ一つの真実を伝え続けていくことでしょう。
しかし残念なことに、この真実への完全な理解は自力で達成することはできません。
自力そのものが消滅したときに訪れる理解だからです。
ですから真実の方向がわかったら、あとはお任せするだけです。
くどいくらいに繰り返し伝えたくなるのは、真実だけが人を自由にし、真実だけが根本から人を救うからです。
であれば自分という錯覚を抱えたままでも(夢を見たままでも)、
少しでも救われるような知恵を分かち合うことも大切だと思っています。
ここまで書いてきて、すぐに思ったのはストレスについてです。
ストレスは人の心身を蝕んでいる元凶だと思います。
しかもこれは外圧というよりは、内側の考え方の習慣からきています。
ということは自分次第でどうにでもなるということです。
ストレスの代表的な一つは、お金にまつわることではないでしょうか。
お金のことを心配していると、それ以外のことが考えられなくなります。
一日の大半を、お金に関する不安や心配といったストレスの中で暮らす人は少なくありません。
実は僕自身にも経験があります。
全ては夢のようなものだと分かっていても、どうやって生活していくのかという悩みが消えるわけではありません。
これが慢性的なストレスに変わっていくわけですが、それによってフレッシュなアイデアが湧きにくくなり、経済状態が好転する機会が失われていくという悪循環が始まっていきます。
生意気にメッセージを発信している僕自身が、何年間もこの世界にはまっていたことがあります。
そこからどう抜け出たか。
結論を言えば、たとえ何がどうなろうと、何とかなるのが人生だということを思い出したのです。
生きているのは自分ではなく、全体が自分という個性から表現されているだけで、私たちは文字通り生かされているということ。
だから全体の流れを信頼することが、この悪循環から抜け出す道になります。
ところが幼い頃から自力で解決するしかないと叩き込まれているので、おいそれと全体を信頼することなどできません。
すぐにできなくていいから、少しずつでもそんな気持ちを養っていくことが大切なのです。
何事も少しずつです。
そして自分なりのストレス緩和法を探しましょう。
一番いいのはぐっすり眠ることですが、それができれば苦労はありません。
僕的には瞑想が役に立ちましたが、人によっていろんなやり方があるのかもしれません。
いま目の前の現実をなんとかしようと奮闘する前に、同じ時間をストレス緩和に使っていこうとするのです。
ストレスは脳の働きまでも低下させていると聞きます。
そんな状態で頑張るよりも、まずはゆっくり寛ぐこと。
そこに意識を向けていくことが先決です。
そんなわけで、今日もこの言葉で終わりたいと思います。
「お茶でもいかがですか?」