からし種のように

Toshiro Abe

2020年12月31日 10:10

人からの評価によって自分を見出そうとする人は、いつまでたっても心休まるときがありません。

みんなに理解してもらうことはできないし、みんなに好かれることなどありえないのだから。


人はあなたを見たいように見て、言いたいように言います。


でもそれはあなたのことではなく、その人の中で作ったあなたのことです。

人は自分自身のことも知らないのに、他者のことをわかるわけがないのだから。


そんな人たちの意見を集めて何になるというのでしょう。



あなたはあなたです。

しかもいろんな人格が現れては過ぎていくのがあなたです。

実はあなたと呼べるような固定された人格など存在していません。

あなたの中を生きているのは群衆であり、しかもそのどれもがあなたではありません。


その奥の奥にあるもの。

それを仏性と呼んでいます。


それはあまりにも純粋で個性もありません。

個人的なものではないからです。

全ての人が共有している本当の自分。

それがあなたです。


この摩訶不思議な仕組みを知ったとき(それは言葉にできませんが)、初めて人は安心します。

誰かがあなたについて何を言ったとしても、さほど気にならなくなります。


そもそもあなたなど存在していないし、あなたしか存在していない。

おかしな言い回しですが、これが真実です。



「個人の自分」いう夢を見たいだけ見ればいいのですが、そろそろ疲れてきたころではないですか?


人の目を気にしたり、自分を飾ったりするのをやめて、そこに使っていたエネルギーを創造性に回したとしたら、生きることが歓びに変わります。


しかも何一つ失うことがありません。



ここまで話を聞いて、しかもこのメッセージを理解できたにもかかわらず、それでもいままでと同じ生き方をする人がほとんどです。


香咲弥須子さんに言わせれば、正気じゃない(笑)


愛と勇気を両脇に抱えて、大空に舞い上がりましょう。

ほんの少しの愛と勇気から始めればいいのだから。


彼女がサンガをサポートしてくれるのは心強いです。

これからもどんどん一緒に活動したいと言ってくれました。


理解を共有する仲間を探して何年間もさ迷った頃を考えると、いまはなんて恵まれていることか。

気がついたら素晴らしい仲間たちに支えられていました。


そんな力を借りながら、みんなが羽を休められるような大木でいたいと思います。







今年も一年お世話になりました。


良いお年をお迎えください。