観自在

Toshiro Abe

2019年06月20日 09:54

来てくれてありがとう。








ヨシタキさんの質問

仕事上で判断ミスを重ね、会社が大変な状況になってしまいました。

20年前にも同様の失敗の経験ありますが、その時はそれほど責任ある立場ではなかったので、今回よりはましだったように思います。

こういう時も「空」を感じ取り、無理に現実-色の世界ことを変えようとせず
リラックスして、今にくつろぐべきでしょうが、

頭で理解していたのみなので、ここしばらくは睡眠導入剤を飲まないと寝付けなくなってしまいました。

何かアドバイスを頂ければ、とてもありがたいと思います。



たいていのストーリーはこういう感じですよね。


1、いまこういうことが起きている


2、これは大変なことだ


3、解決しなければ


4、解決できないかもしれない



で、眠れなくなる。

ヨシタキさんはいま、夜も眠れないくらいの怖い映画を見ているようです。


最初に言えるのは、その現実(ヨシタキさんから見た現実)以外にも、違う見方で現実を捉えることもできたということ。


ヨシタキさんのこの件に関するストーリーの中には、いままでの自分の考え方や感じ方が満載されています。


そして自分とはこういう人間だというイメージと、将来への考え方、会社や他者への感じ方、それらがセットになってヨシタキさんの現実を作っているのです。


とは言うものの、その現実は完全に肌に密着して生々しく感じるので、違う見方ができるなどとは思えないことでしょう。



こういう時も「空」を感じ取り、無理に現実-色の世界ことを変えようとせず、リラックスして、今にくつろぐべきでしょうが。


寛いで何もするなとは言いません。

でももし寛ぐことができるなら、そうすることです。


瞑想習慣がある人は、現実と自分との間に空間を持つことができ、あまり現実に巻き込まれなくなります。


瞑想伝授後に一番多く聞かれるのがそのような感想です。


自分と現実との間にできた空間によって、自由な角度からものを観ることが可能になります。


反対に現実が自分に密着していると、自分が創り出したストーリー以外に逃げ場がなくなり、やがては不安やストレスに圧倒されてしまいます。



まずは気持ちの余裕を作り出し、そこから一番いいと思ったことを一つずつやっていくことです。


あとは起きることが起きていきますが、重要なのは起きる内容ではなく、いつもどんな自分で在るのかということ。



いま、どんな自分を創造しているのか。


それが人生の全てです。







素直な疑問さん


存在の秘密のすべてであり、真理のすべてである「いまここ」と、

昨日の記事に書かれてあった「とてつもない壮大な存在」「大きなエネルギー」とは、同じものなのですか?

もし同じものなら、ストップ瞑想で、「いまここ」に戻ると同時に、

「とてつもない壮大な存在」にも戻れるってことですか?




はい、同じものです。


「とてつもない」とか「大いなる」という言葉には、何かとの比較のようなニュアンスがありますが、実際この宇宙には「それ」しか存在せず、存在するもの全てということで「大いなる」と表現しています。


「大いなるそれ」はいつも「いまここ」にあります。


ここで最も重要なことは、「大いなるそれ」こそが本当のアナタだということ。


「汝それなり!」


これが空(くう)の体験です。