これもまた過ぎ去る
これは魔法の言葉です。
どんなことも過ぎ去っていくという事実。
どんな現象も現れた瞬間、すでに後ろ姿になっているということ。
特に、困難や悲しみを抱えている人には有効な言葉となるでしょう。
なぜなら人は、悲しみや上手くいっていないことに見舞われると、この状態がずっと続くような気がしてしまうから。
そして、どうしよう、どうしようとなってしまうのです。
「これもまた過ぎ去る」
そう思えれば、予想される困難にも立ち向かっていける気がしませんか。
だってすべては過ぎ去っていくのだから。
もちろん、自分がしがみつきたいことに対しても同じです。
何一つ例外なく過ぎ去っていくからです。
過ぎ去るものに対して、このままでいて欲しいと執着すれば失う恐怖も出てくるでしょうし、去っていくときは泣き崩れるかもしれません。
でも、例外なく何事も過ぎ去ることを知っていれば、潔く見送ってあげることができます。
諸行無常
そんな中にあって、ただひとつ、永遠に在り続けるもの。
それは、過ぎ去るものを見ているあなた自身。
すべてを見届けているあなたです。
平成30年の終わりに、平成元年にレコーディングしたまま、世に出さなかったこの歌をアップします。